40代独身、ひとり暮らし。住まいは賃貸アパート。決して広くない25平米のワンルーム……。これはある女性が「自分が心地よい暮らし」を見つめ直してたどり着いた住まいの形です。ある女性というのは、インスタグラマーのapartment301(アパートメントサンマルイチ)さん。

(『捨て活で見つけた 「私」が主役のワンルームライフ』より)

家中にあふれていたモノを手放し、apartment301さんがワンルームでのシンプルな暮らしを実践するきっかけとなったのは、2016年の熊本地震でした。熊本地震は28時間のうちに最大震度7の揺れが2回発生、県内で約20万棟の住宅が被災(※)するなど、大きな被害をもたらしました。(※)「熊本日日新聞」サイトより

 


激しい揺れで、ものが床を埋め尽くした


apartment301さんが住んでいたエリアにも、震度6強の揺れが襲ったといいます。「きれいにしまってあったはずの持ち物は、揺れに耐えきれずに倒れた棚や、揺れたはずみで開いてしまった扉から飛び出して、床を埋め尽くしてしまいました」。apartment301さんは当時の様子を振り返ります。

遅くなりましたが、今回紹介するのはそんなapartment301さんの書籍『捨て活で見つけた 「私」が主役のワンルームライフ』。被災して壊れたものを捨てたところから始まった「捨て活」がもたらしたもの、そして快適なワンルーム暮らしを実現するためのヒントについて、apartment301さんの本から特別にご紹介します。