ものと向き合うことは、自分と向き合うこと

熊本地震をきっかけに「捨て活」を実践。40代独身、賃貸アパートで手に入れた、自分らしいワンルーム暮らし_img1

すっきりとミニマムなapartment301さんの押入れ。「捨て活」後は、服も愛用品のみに。(『捨て活で見つけた 「私」が主役のワンルームライフ』より)

地震で壊れたものを処分し、家の中の物量が減ると、自然と家全体の持ち物を見直したくなりました。
――これが、今の私に至る、捨て活の始まり。
壊れたものを捨てるという経験を経て、手放しに対するハードルが下がったのかもしれません。

 

いざ、腰を据えてひとつひとつのものに向き合ってみると、大事にとってあるもののほとんどは、今、使っていないものばかりでした。特に押入れの中は“いつか使うかもしれないもの”で、あふれかえっている始末。それをしまうための大量の衣装ケースが貴重な空間を支配し、必要なものは、どんどん窮屈に、とり出しにくくなっている……。この光景を見て、“ものをとっておくことが、ものを大事にすることではない”ということを、まざまざと思い知らされました。

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年月をかけて“余白”が増えていったapartment301さんの押入れ
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