日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、離婚にまつわるモヤモヤエピソードです。

「離婚したい!」宣言に夫は絶句


エピソードをお寄せくださったのは、フリーランスとして独立予定というフミさん(39歳・webデザイナー)。
 


10月に、会社を辞めて独立します。勤務時間や場所、組織のルールに縛られずもっと自由に働きたいと思ったからです。事務的なミスで上司に厳しいことを言われたことと、同僚が辞めて仕事が急増したことが重なりキレてしまい、すぐに独立について調べ始めて半年後には辞表を出していました。

私はちょっと、衝動的で短気なところがあると思います。特に腹が立ったときはすぐに行動を起こしたくなるみたい。

先週、夫に離婚を切り出したのも同じ流れでした。ある日打ち合わせから帰ってきたら、シンクには食器が放置、小雨が降っているのに洗濯物は干しっぱなし……。キッチンも寝室も電気つけっぱなしのまま、リビングのソファに寝そべってYouTubeに夢中な夫を見て、またキレてしまったんです。

「一人になりたい。離婚して」

我ながら急な「離婚宣言」。夫はびっくりしたようで、「どうしたの? 話し合おうよ」と言っています。「私離婚する」と母に報告したところ、「フリーランスになったばかりで離婚だなんて」と絶句していました。でも、仕事も一新・プライベートも一新は悪いことじゃないと思うんです。

 


「破壊衝動」がもたらすドーパミン?

 

モヤモヤエピソードから、フミさんの豪快でまっすぐな性格が伝わってきました。会社を辞めて独立するのも、離婚するのも、フミさんの人生に大きな影響を与える決断ですよ。

怒りのスイッチが押されると、一気に状況を変えたくなるタイプなのですね。フミさんのような人はいわゆる「突破力」がある人。他の人がイライラモヤモヤしながらもなかなか決断できない中、問題の突破口を見つけ、停滞した状況を自ら変えていくことができる。身近にいたら、いざというときに頼りになる人だと思います。

今のフミさんは、「強制リセット」イベントが重なったことで脳が興奮状態に陥っているのかも。ちょっとハイになっちゃっているのかもしれないですね。

この興奮が勢いとなって、状況が好転していくこともあれば、ときにやり過ぎてしまうことも。

 
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