いよいよ、10月2日にスタートした連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合)。新しい朝ドラが始まると、季節の変わり目を感じるとともに、なんだか心が弾みます。
『東京ブギウギ』や、『買い物ブギー』など数々の名曲を世に送り出してきた戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルとした『ブギウギ』は、秋のさらりとした清々しい空気にマッチする物語。
これは個人的な好みなのですが、朝ドラは明るければ明るいほどいいと思うんですよね。もちろん、人が生きていくなかで、苦しみを避けることができません。だから、シリアスなシーンがあるのは仕方がない。でも、1日が始まる時に見るドラマは、ちょっとでも希望を感じられる作品であってほしいなぁって。
なので、第1話の冒頭でヒロイン・鈴子を演じる趣里さんが、♪東京ブギウギ リズムうきうき 心ずきずき わくわく〜とステージ上で楽しそうに歌っている姿を見た時、「うわぁ、こういう朝ドラを求めてた!!」とうれしくなりました。
そこで本稿では、心ウキウキする物語『ブギウギ』の見どころをご紹介していきたいと思います。
悲しい過去を乗り越え、シングルマザーとしてたくましく生きるヒロイン
「※実在の人物である笠置シヅ子(1914-1985)をモデルとしますが、激動の時代の渦中で、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けたある歌手の波乱万丈の物語として大胆に再構成します」
と書いてあったので、おそらく笠置シヅ子さんが歩んだ人生とは異なる部分も出てくるのでしょう。
ちなみに、笠置さんは、1947年に「吉本興業」の創業者・吉本せいさんの息子である吉本穎右さんの子どもをみごもります。しかし、出産直前に穎右さんが病死。そこから、笠置さんはシングルマザーとしてひとりで子どもを育てていくことになるのです。
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