ブランドで買ったものもブロカントで見つけたものも、気に入ったら何十年も着続ける
―――今日もチャーミングなファッションですが、コーディネートのポイントを教えて下さい
「好きなものが変わらないから、どれも何十年も着てるモノばかり。ベストは20年前のハリウッドランチマーケット。シャツとローファーは10年くらい前のメゾンキツネ。パンツは最近買ったユニクロ。2㎏太って入らなくなったから買ったんです。
マルジェラ、マーガレットハウエル、ジルサンダーも好きなブランドですね。なかなか買えないけれど(笑)。ユニクロも着るし、ブロカント(蚤の市)で見つけた2€のニットもお気に入り。そんなに熱心に探すわけじゃないのだけれど、いいなと思うものは目に飛び込んでくるの。
自分が気に入れば、ブランドとか新しいとか古いとかも関係なく大切に着るだけ。ただ、どんなにデザインや素材が魅力的でも、わかりやすくロゴが入っているものは嫌いなの」
「時計は40年くらい前に買ったもので、今はもうなくなってしまったブランドのもの。青いラピスラズリのネックレスは日本人作家さんのモノなんですって。
物持ちはいいから、そんなにたくさんは持っていないけれど、それでも引っ越したときには断捨離したり、赤十字に引き取ってもらったり。長年着ていなくても捨てがたいものは残しておいてます。以前『フランス人は10着しか持たない』なんて本が日本でも流行ったじゃない? 10着だけというのはさすがに大袈裟だけど、たしかに、まわりのフランス人も、そんなに多くは持っていないかもしれない。みんな好き嫌いもはっきりしているし、こだわりも強いから。
私自身はそこまでこだわりはないと思っていたんだけれど、家に飾るお花は白とグリーン、ケーキはピエール・エルメのイスパハンが好きだから、お土産の花とケーキは断ってるって話をしたら、『それはすごいこだわりですよ』って驚かれちゃった(笑)」
我慢はせずにどこまでも自然体。ちゃんと自分の「好き」と「嫌い」を知っている。それがナミさん流の健やかに楽しく生きる秘訣。何かに躓いたり、悩んだとき、ぜひ彼女の言葉と笑顔を思い出して、参考にしてみてくださいね。
構成・文/幸山梨奈
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