今回のテーマは「10年、20年後の夢や目標」についてです。職場でも家庭でも中心的な役割で多忙を極めている人もいる一方で、子育てを卒業したり、仕事が落ち着いて来たり今までよりも自分の為に使う時間が増えて来た40~50代の女性も少なくないのではないでしょうか。いずれにしろ、自分自身と向き合い、これからの人生をより良くするために何を考え、どんなキャリアの積み重ねや夢・目標を掲げ、その為に今何をしているか、を探りました。

※『ミドルエイジのほんとの本音』は会員数10万人の女性メディアmi-molletの読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕から作る連載です。今回はメンバーのゆみが担当します。
 

ゆみさん
金融機関勤務を経て現在は大学勤務。旅行と美味しいものを食べることが大好き。アクセサリーから景色や建造物まで、とにかく美しいものを見て歩くことがパワーの源です。いくつになっても元気に歩いて旅ができるシニアを目指しています。

 


今、その時を楽しむ!


夢や目標はなんですか? という問いに対して意外にも最も多かったのは、これといった目標を掲げるというよりは今を精一杯大切に日々を重ねて生きている、と答えた人。そこにはそれぞれの人生哲学がありました。何か目標を掲げなければ! と焦っている人にとっては目からうろこの結果ではないでしょうか? いくつかコメントを紹介します。

本音その1 「天命は私に良きタイミングで空から降ってくる。その時タイミングよく降って来たご縁を掴みながら進んで行けば、幸せな未来に繋がって行くと思います」 「とにかくやってみる。ダメで上等、そこで新しい自分と出会いたい」

あえて将来の目標を掲げるのではなく、流れに身を任せながらこれと思ったことにはチャレンジしているという「今その時その時を大切にする」タイプ。ぼんやり過ごしていれば見逃しているかもしれない事を逃さずにキャッチする、実はとても勇気と根気が必要なことです。ただ流されているのとは違いますよね。

本音その2 「家族や自分自身の病気を経験し、健康でいることが当たり前ではないことを実感しました。だから今を一生懸命生きることを大事にしています」 「健康に気をつけて、お金を貯めて一人で旅したり今まで出来なかった事をたくさん探して過ごして行こうと思っています」 「アクティブシニアを目指したい。まず健康でありたいですね」

何を目指すにも、まずは健康。これを挙げる人が多数! 自分の足で歩けないことには何も叶いません。そのために大切にしたい、日々の食生活・運動。運動に関してはまだ今は忙しくてできていないけど、近い将来やって行こうと思う、という人もいました。

本音その3 「スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチにある『点を繋げる』のように、今していることが未来の何かに繋がっていると信じています」

何年後かの夢や目標に向かって突き進むというより、一つ一つに意味があることを意識しながら毎日の生活を積み重ねている、という意見。毎日を丁寧に生きる、決して後悔のないよう一日一日を噛みしめて大切に生きる、それが満足のいく生き方に繋がるという考えに近いものがあるかと思います。

 

キャリアアップを目指す!


10年後20年後のビジョンをはっきり持っている人、今の仕事を定年まで続け老後の趣味や活動を思い描いている人も少なくありません。

本音その1 「今の仕事にプラスして資格を取得したいです」 「海外で暮らしていながら英語のレベルがまだまだなので努力中です」 「大学で芸術理論の勉強をすることを決心したところです」 「去年4月に大学のシニアコースに入学し、今年は2年目になります」 「自分のスキルを磨くための学び直しをしたいと思っています」

今既にキャリアアップやスキル向上の為に学んでいる人、もしくは近い将来学びたいと考えている人も。最近では「生涯学習」という言葉もよく使われるようになってきましたが、その考えは広く浸透しているようです。

本音その2 「10年後は現在の本業を軌道に乗せて後継者を育て始め、20年後は仕事に囚われることなく夫との時間を楽しみたいです」 「今海外在住ですが、20年後には日本に帰りたいな」 「定年まであと8年。雇用延長制度はありますが、自分の中では60歳を区切りに考えています」 「定年まで今の職場で働き、60になって、とにかく自分によく生き抜いた! と言ってあげたいです。7年前に取った資格で介護が必要な人にマッサージをしたいです」

このようにとてもはっきりした将来のビジョンを持っている方もいます。自分がどうありたいのか、何を幸せと感じるのかがはっきりわかっていることは、自分の軸を持っているということではないでしょうか? 

本音その3 「55歳くらいから50%フルリモート会社員、残りの50%でカフェ経営できたら理想的だな~と妄想中」

半分今のままの仕事を継続しながら半分好きな事をする、これも素敵です。時代が変わりリモートワークが可能になった今は年齢を重ねても働く機会が増えつつあるのかもしれません。適度に社会との接点を持ち続けることは、これからの高齢化社会を楽しく元気に生き抜くための一つのヒントになりますね。

 
 
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