“友達の友達もみんな友達と思っていたが、気付けば本音を話せる相手はいなかった”佐藤紅葉
佐藤紅葉(神尾楓珠)は、周囲からは友達が多いやつというイメージを持たれているけれど、“小さい時から1対1で自分に向き合ってくれる人がいない”という思いを抱えています。
この紅葉の葛藤、「分かる……」と共感する人も多いのではないでしょうか。私も、本音を話せる友達となると、片手でも余るくらいしかいないので、彼の気持ちがすごくよく分かります。最近はSNSが発達していることもあり、フォロワーは多いのに、実際に相談ができる友達はいない……なんてギャップを抱いてしまうこともありますよね。
それに、学生時代ってどうしても友達の“数”を重視してしまいます。10代の頃から、“質”を求められる人って、少ないんじゃないかな。でも、年齢を重ねるうちに、友達がたくさんいるのがすごいわけじゃない。たったひとりでも、心を許せる友達がいたらそれでいいと気づく瞬間があります。紅葉は、それに気づいたばかりなわけだから、ここからがスタート! 彼が、たった“ひとり”の友達を見つけられることを願っています。
さてさて、登場人物それぞれに、共感できる部分がある『いちばんすきな花』。4人の物語がどう交錯するのかとても楽しみです!
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