ストレス解消は夜中の揚げ物?! 【パリ井筒麻三子さんのおうちごはん日記】

ほぼ毎日朝から晩まで、自炊生活をしている我が家。パリだけど、和風も中華も洋風もありの、普段ごはんの様子をご紹介します。

私には何かの「お料理モード」というスイッチがある。中でもこれに拍車がかかったような”スーパーモード”が入るのは、強いストレスなどがあって、発散したい時。この日の前夜はまさにそれで、翌朝5時起きで仕事があるとわかっていたのに、なぜか気がついたら夜中になすときゅうりを素揚げしていていたのでした。仰天した夫が「え、なんで？　明日早いのに、何してるの？」とあわあわしていたくらい。

でもそのおかげで、素揚げされてから醤油＋日本酒＋みりん＋砂糖＋白バルサミコ酢の合わせだれに収まっていたなすときゅうりは、味しみしみのうまうま状態に。この揚げ浸しをそのまま汁ごとぶっかけにし、解凍して練りごまをあえた（だけの）蒸し鶏をのっけたおそうめんがランチ。前日驚愕していた夫も、「これ昨日作ったやつでしょ？　美味しいねええ」と納得しておりました。

最近突然、夫がダイエットに目覚めまして。お菓子は買ってくれるな！　夕飯に炭水化物は出さないで！　などとオーダーが来るので、お昼はまあいいとして、夜はなるべくヘルシーを心がけております。以前ならメインに肉か魚が必須だったのだけれど、この日はお豆にしてみた。

白インゲン豆はこの時期がシーズンで、フランスではスーパーでもフレッシュなものが売られていています。トマトソースでくつくつっと煮てから、ちょいとパルミジャーノ・レジャーノチーズを振って焼くだけで、しっかりボリューミィなメイン料理に。