女性からの抗議に「女性は感情的だ」と苦笑いして見せたり、年下の人からの指摘を「その態度はなんだ! 年長者への礼儀がなってない」と非難したり。苦情の内容に取り合わないための、巧みな心理攻撃です。これは、強い(と本人は思っている)立場の者から弱い立場の者に対して使われることが多い手法。リエコさん、トーンポリシングに負けないで!
子育てについて話す場を増やす
これが職場や、プライベートの軽い人間関係の中で起きた話なら、「トーンポリシングして論点ずらしをするような人は放っておきましょう」なんてアドバイスしたくなるかもしれません。
でも、リエコさんが抱えているのは家族の大切な問題です。「いっそ私を悪者にして、夫は夫で娘たちと仲良くなってもらう。飴(夫)と鞭(私)作戦!」とでも思い切れればいいですが、一人子育てに奮闘しているのになんだか割に合わないような気がしますよね。
ご夫婦で子育てのポリシーを共有し、思春期の娘さんたちに向き合っていかねばと思うのであれば、「夫と子育ての話をすることに慣れる」のが大切なのではないでしょうか。
普段話す機会がなかったから、ためこんだ思いがあふれて感情が表に出てしまったのだと思います。リエコさんが娘さんたちにどんな思いを持っているのか、娘さんたちは普段どんな様子なのか……それを効果的に考える心理的余裕もなかったのではないかと想像します。
トーンポリシングされた人は委縮してしまい、再度意見を言うことをためらう傾向があります。でもどうか、めげないで。何度も言い方を変えながら話しているうちに、感情が高ぶらなくなってくるでしょうし、ご主人が理解しやすい話し方が見つかるかもしれません。
おすすめなのは、事前に話す内容を紙に書いてみること。リエコさんが伝えたい要素を箇条書きにして、それを伝わりやすいように並び変える。そうやって話すことをまとめてみると、自分の考えが整理されますし、ご主人に突っ込まれそうなところに気が付いて回答内容を準備することもできると思います。
中学生と高校生であれば、きっとあと5~6年で子育て期間が終了するのではないでしょうか。これまで家のことを一身に任され、楽しいことも苦しいことも感じてきただろうリエコさんが、子育てに悔いを感じることができるだけ少ないように、お祈りしています。
【漫画で解説】「ママは感情的だから…」まさかの夫からの逆非難!妻はどう対応する?
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作画/Sumi
構成/山本理沙
前回記事「「たかが事務なんて...」その心の声、漏れてない?苦手な仕事と人間関係に向き合うコツ」はこちら>>
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