夫の不倫、介護、嫁姑問題……人生におけるトラブルを、これでもかというほどに詰め込んだドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系)。しかし、空気がどんよりしていないのは、ゆりあを演じる菅野美穂さんがカラッとしているからでしょうか。なんだか、このドラマを観ていると、「人生いろんな試練があるけど、みんなまとめて愛してやるよ!」と前向きな力を手に入れることができるんですよね。今からでも間に合うので、どうか観てみてほしい!
とりあえず、ゆりあが直面している問題を整理していきます。
①夫の吾良(田中哲治)が、突然倒れて意識不明に
②その夫には、“彼氏”稟久(鈴鹿央士)がいたことが発覚
③さらには、“彼女”みちる(松岡茉優)との隠し子まで?
しかも、ゆりあは吾良の母・節子(三田佳子)の面倒まで見ているんです。この状況になったら、みなさんはどうしますか? わたしなら、ちょっと一旦逃げ出すかも。もちろん情はあるわけだし、吾良を放置することはできないにしろ。少なくとも、自宅で介護をしようとは思えない!
それなのに、ゆりあはというと、「みんなで吾良の介護をしよう!」と奇想天外な提案をして、夫の愛人×2と、夫の隠し子かもしれない子どもたちを家に招き入れて“共同生活”を始めるんです。さすがにタフすぎやしませんか……?
ゆりあは、“病める時も健やかなる時も愛し続ける”という言葉を、体現している女性ですよね。吾良の“彼氏”・稟久が、逃げ出そうとした時も、「箭内さんが愛しているのは、元気な時の優しい吾良だけですか? 具合が悪くて、セックスもできない吾良は用無しですか? だとしたらそんなもん、不倫以下のクソままごとだ!」と言ってのけた。こんなにいい妻がありながら、どうして吾良は不倫なんて(しかも2人も)……。
「実はゆりあを裏切ってませんでした」という結末になることを願っているけれど、少なくとも稟久には恋しちゃってるわけですもんね。しかも、ホテルにまで行っているから、言い逃れもできない。せめて、“彼女”(?)のみちるとは、何もなかったと思いたいです。
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