異常なほど暑かった夏も終わり、過ごしやすい季節がやってきたかと思いきや「そろそろ冬支度を始めなければ間に合いませんよ」と話すのは美容家の瀬戸口めぐみさん。「皆さん、肌からのSOSのサインを受け取っていますよね。さらに今年は気温・湿度のアップダウンで肌の不調を訴える人が増えているんです。中でも40代の毛穴悩みはエイジングに直結するため、放置厳禁!」。今回は本格的な冬が始まる前にやっておきたい毛穴のお手入れ法を紹介します。
瀬戸口めぐみさん/美容家
自然派化粧品ブランドで28年間ブランドディレクターを務める傍ら、エステティシャンとしても活躍し、国内外のセレブリティを顧客に持つ。また、述べ1万人以上の施術を経て独自で開発した「手美容」メソッドは、その即効性から撮影直前に訪れる女優たちの間でも評判に。多くのメイクアップアーティストにマッサージの技術指導も行っている。 2021年秋に独立し、現在は紹介制プライベートサロンを運営。2022年11月にはセルフマッサージメソッド『老化筋ほぐし』(小学館)をリリースし話題に。
毛穴トラブルの原因、知っていますか?
「毛穴トラブルは早いうちに手を打ってください」と断言する瀬戸口さん。それにはきちんとした理由があるのです。
今年の猛暑は肌にとって想定外なことばかりでしたね。今、黒ずみ・たるみ・角質の肥厚などの不調サインがあったら特に気をつけてください。これから本格的な冬がやってきます。すると気温が下がり、一気に乾燥モードに。そのまま放置しておくとシミやシワ・たるみなどエイジングがどんどん加速してしまいます。
毛穴ケアは「すぐやる」のが効果的。でも、その前にトラブルの原因を正しく知ることも大切なのです。「どうしてこんなに肌が荒れるの?」「肌がごわつくのはナゼ?」「いつも使っている化粧品の効きが悪くなっている」など不調の原因をきちんと知って、それに見合ったケアを行えば、冬の乾燥対策も楽勝です。
まずは代表的な毛穴悩みの症状とその原因を挙げてみました。
名づけて「いつだって毛穴パラダイス」!
40代の毛穴 “あるある”を大調査
【たるみ毛穴】
真皮のコラーゲンやエラスチンなどの弾力が失われ、老化による肌のたるみが原因。たるみ毛穴は30代以降に多く見られ、40代以降はほぼ100%! 頬全体やほうれい線のまわりに現れる
【炎症毛穴】
汗や皮脂にかぶれを起こし炎症している状態で、肌全体が赤みを帯びています。肌の水分が不足して皮脂が過剰に出やすい、または寝不足気味の人の肌に起こりやすい症状
【黒ずみ毛穴】
10代~20代に多発する症状といわれていますが、最近では大人女性にも。過剰な皮脂分泌と毛穴周辺の角化により毛穴が詰まり、表面が酸化して黒ずんで見える
【開き毛穴】
加齢はもちろん、若い頃に角栓を無理やり押し出すケアをしていた人は要注意。弾力線維を傷つけてしまい、毛穴が開き悪目立ちしている
【目詰まり毛穴】
若い頃に頬の柔らかい部位に指で圧をかけて、ニキビを絞り出していた人に多くみられる。加齢とともにたるみも発生するので、開いた毛穴が硬くなり凹凸が悪目立ちしている
【寝不足毛穴】
睡眠不足は脳疲労がそのまま残った状態で朝を迎えるため、頭皮もむくみやすく、肌に熱がこもりやすい状態に。メイクが崩れやすくなったり、夕方にはほてりを感じたりする
【ごわつき毛穴】
特に乾燥肌の方に多い症状。水分も油分も不足しがちな肌で、肌表面の十分なケアができないと角質層が硬くなり、化粧水などの水分が入りにくい
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