「プロボノ」とは、社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験を活かして取り組む社会貢献活動

 
そもそも「プロボノ」って何!? という方が圧倒的に多いのではないかと推察します。私もほぼ初めて聞いたワードでした。周囲のちょっと意識高そうだなって人たちに聞いてみても「え? なにそれ? ボーノ!? 美味しいの!?」みたいな反応でしたので、知らなくて焦る必要はなさそうです。

餡蜜桃子はリアルにあんみつをよく食べます。

プロボノとは、「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」を語源とする言葉で、【社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験を活かして取り組む社会貢献活動】を意味するものです。(出典:認定NPO法人 サービスグラントHP)
 
ラテン語を語源に持つわけですが、起源は1980年代のアメリカの法曹界と言われています。法律に関する専門性を持った人たちが、自身のスキルと知識を生かして無償で社会奉仕活動を行ったことをプロボノと呼ぶようになったそうです。その後、活動は業界を超えて広がり、日本には2005年頃に入ってきたと言われています。
 
平たく言うとボランティアの一種ということですね。ボ、ボランティアかぁ……。堂々と言っちゃいますけど、三度の飯より金儲けが好きなんだよなぁ……(苦笑)そんな私がプロボノの魅力を発信できるのかなぁ……。

 

プロボノを「無償」で行う意義、一体どこに見出したら良いのか?

 
お題をいただいて数日考えこみました。前回の「副業」連載では、副業にトライする意味合いとしてこんなことを見出しました。
 


1) 本業には出来なかったことに副業としてチャレンジしてみる
2) いつか叶えたいことの準備を副業から始めてみる
3) しがらみに囚われず自分がやってみたいことに純粋に挑む
4) なかなか認めてもらえない自分の力試しをする場所を得る
5) 自分が貢献できるフィールドを増やす
 


ドライな言い方をすると、自己研鑽、自己実現、自己肯定感向上のために副業というツールが有効的だということですね。でもこれ、プロボノにも当てはまるものが多そうです。
     
だとしたら無償で行う意味合いをどこに見出したらよいのでしょう……。職業上のスキルや経験を生かすとなると、誰でもいいからお願い! という業務内容ではないことが想定出来ます。相応の気力体力と責任が発生しそうです。うーん……なんだか大変そうだな……。お題をいただいたのがちょうど双子が入学したタイミングでして、算数セットのおはじき一つひとつへの名前シール貼り×2、計算カード一枚一枚への名前書き×2、鉛筆20本削りノック×2…新生活の準備に明け暮れながら「プロボノとは一体……」と悶々と考える夜が続きました。

今年4月に小学校入学した餡蜜家の双子ちゃん。

そうだ! 〇原さんに話を聞いてみよう! 勤め先に社会課題解決のためのアクションに長年取り組んでいる先輩がいることを思い出しました。プライベートで取り組まれてきたわけですが、約10年前に今後多くの企業がサスティナビリティを経営課題とする潮流が一般化するだろうという気付きから社内に専門のユニットを作り、本業でも知見を活かした活動に精力的に取り組まれています。〇原さん、いつからプロボノやっているのですか?