(3)何をするのか


何をしたら、人は楽しさや幸せを感じるのか。それは人によっても違ってきますが、基本的には、好きなことであったり、そこに遊び心や工夫があると、よりワクワクできたりします。

そのなかで「そこまでお金をかけなくても楽しめること」には、どんなものがあるでしょうか。
たとえば、
・何かを作る
既製品よりも、自分で作ったほうが、お金がかからないことは少なくありません。たとえば、100円ショップの材料で、バスボムやゼリーキャンドルなど、何か工作をするのもいいかもしれません。日頃、自分が使うもの、欲しいと思っているものを作ると、目的があるので、楽しめることは多いです。
また料理好きの人は、今まで作ったことのない郷土料理や異国籍料理にチャレンジ するのもいいかもしれません。

・工夫をして遊ぶ
たとえば、1日乗車券で普段降りない駅、停留所で降りて、街探索してみる、とか。クリスマスシーズンなら、「街のイルミネーション巡り」をするのも、楽しめます。繁華街に行くと、商業施設やお店など、さまざまな場所にイルミネーションがありますしね。

このように、「(1)誰と過ごすか」「(2)どんな空間にいるのか」「(3)何をするのか」の組み合わせによって、楽しさ、幸福度が変わってきます。
それは必ずしも、お金がかかることばかりではありません。

お金がないから楽しめない、わけではない


もちろん、貧乏は素晴らしいと言いたいわけではなく、お金はあるに越したことはないのですが、大金をはたいたところで、幸せになれるとは限りません。
また、お金がないから楽しめない、なんてこともありません。やり方次第で「お金がなくても幸せを増やす」ことはできます。
結局、自分がどれだけ「楽しみ(幸せ)を生み出せるか」がポイントになるのですよね。

現代は、意外と「金銭至上主義」になってしまっている人が多くいます。お金を出して、商品やサービスを買うのは手っ取り早いことですが、自分で楽しみ(幸せ)を見いだせないと、いつも自分が楽しくなるために、お金(他人)に頼るしかなくなってしまうことも。

世の中は便利になってきているので、お金があれば実現できることは増えてきていますが、一旦、「お金を出して解決させる」という思考から離れることも大切。
なぜなら、むしろプライスレスの遊び心、工夫のあるオリジナリティのある経験をしたほうが、楽しさや幸せを生み出すことも少なくないからです。

既存のものばかり利用していたら、“想定内の楽しさ、幸せ”しか得られない、とも言えます。思い出にしても、そこに遊び心や工夫があって、オリジナリティのある体験をしたときのほうが、感情が動き、記憶に残っていることは多いものですしね。

実は私たちは、学生時代のときから、「楽しめる人と楽しめない人の違い」について、感じていたところもあるのではないでしょうか。
それについては、次のページで説明します。