一番のメリットは、「自分好みの材料」を使えること


私にとって、自分で作ることで感じる最大のメリットは、「自分好みの材料」を使えることです。
「安全な食品が市場で販売されている」といわれているのは前提ではありますが、アレルギー体質の人も少なくない現在、遺伝子組み換え食品や添加物、農薬などを気になっている人は意外といます。

「食べるものが、自分の体を作る」からこそ、気を付けたい人にとっては、「自分に合った食材を使える」のは、大切なこと。特に、普段、体のことを考えて食べることを躊躇していた食品であっても、食材を変えて、自分で作ることによって安心して楽しみやすくなります。
個人的には、口にする油、塩、水にはこだわりがあり、また白砂糖よりもはちみつを使うようにしているので、「自分自身が安心して食べられるものを作れる」という点には、大きなメリットを感じます。

また自分で作ることで「どんな材料を使うのか」を知るので、「食品選び」も変わります。食品を選ぶときには裏に表示されている原材料をチェックすることで、その食品の特徴が分かりやすくなるからです。

 

本来の味を知ることで、「気づくこと」も増える


自分で作ってみることで、「本来の味、特徴」を知るのは、いいことではないか、と感じています。
もちろん使う食材によっても、味は随分変わってきますが、そういうのとは別の、添加物が入っていることでの相違を感じやすくなることも。
出汁ひとつとってもでも、無添加かそうでないかで、味は違いますしね。

それ以外にも、市販されているものを自分でも作ってみることで、「それは、本来どういうものなのかを理解することができる」のは、面白いことです。私自身、手作りのコーラは、あんなにスパイスを使う飲み物だとは思ってもみませんでした。
また、それに伴い、コスパに関しても色々と見えてきます。たとえば、オレンジジュースにしても、生のオレンジをカットして搾ったものだと、オレンジの大きさにもよりますが、コップ1杯のジュースにするのに、2、3個は必要になります。
そうすると、「市販の100%果汁のジュースはどうしてあんなに安いのだろう?」と考えるきっかけが生まれます。もちろん企業努力もあってのことだとは思いますが、自分で作り、原材料が見えるようになることで、感じることも増えるわけです。

もし、価格が安すぎる場合は、「その背景には何があるのか?」と考えたほうがいいことも。もちろん高価であれば高品質、低価格のものは低品質とは限りません。安くていい商品を作っている良心的な企業もあることでしょう。
でも、単に「安いから」といって飛びつくのではなく、「価格から見えてくる背景」にも注目することは、今後の「商品選び」でも大事なことだと感じています。

自分が作るデメリットは、「手間暇かかること」


自分が作るデメリットは、何といっても「手間暇かかること」。やはり1から作るのは、大変です。すぐにジュースが飲みたいときに、いちいち生のオレンジをカットして搾っていたら、大変ですしね(苦笑)。
だから、色々な企業が商品を作ってくれて、手軽に利用できるのは、本当にありがたいことです。

それに、前述した「コスパ」の話に続きますが、自分で作ると、どんな食材を使うのかにもよりますが、意外と高くつくこともあります。一度使っただけで、食材を余らせてしまう場合は、特に。
だから、市販されていることに感謝しながら、でも、時に目を光らせながら、商品を使っていくことは、大事なことだと考えています。

自分で作ることで見えること、気づくこと、そして、楽しみも増えます。普段、自分で作らない人も、たまには手作りに挑戦してみては、いかがでしょうか。

 

 

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