40〜50代のミドル女性が抱える悩みやリアルな本音を探る『ミドルエイジのほんとの本音』。
今回のテーマは「家族にも内緒の自分だけの秘密」についてです。

酸いも甘いも噛み分けてきたミドル女性たちは、若い頃と比べると、嫌な事を上手くかわしたり、上手に自分や周りの人を宥めたりと、大人の女性としての落ち着きを身に着けた年代なのではないでしょうか? でもそんな一見余裕があるミドル女性たちの心の裏にも、実は人には言えない秘密があるかもしれません。今回はそんな成熟した大人の女性ならではの秘密のあれこれを探ってみました。

※『ミドルエイジのほんとの本音』は会員数10万人の女性メディアmi-molletの読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕から作る連載です。今回はメンバーのゆみが担当します。

ゆみさん
金融機関勤務を経て現在は大学勤務。旅行と美味しいものを食べることが大好き。アクセサリーから景色や建造物まで、とにかく美しいものを見て歩くことがパワーの源です。いくつになっても元気に歩いて旅ができるシニアを目指しています。

 


秘密にしていること お金編


多種多様な「秘密」が寄せられた今回、一番多かったのがお金にまつわる秘密でした。家族にも自分の所得額を秘密にしているという人が多数。内閣府の「男女共同参画白書令和4年版」によると、日本の共働き世帯は年々増えており、10年前と比較すると共働き世帯は1.5倍になっています。また女性が男性と肩を並べて働くことも当たり前の時代になって久しいことから、男女の所得額が逆転するということも珍しくはありません。そういった社会的背景を象徴する秘密が多数あがりました。

本音その1
「パートナーより自分の所得が多い為、二人の時は庶民的なお店にしか行かないが、一人の時や友人との食事は値段の張るお店で美味しいものを食べています」
「同居の母に自分の所得額を教えていません」

パートナーが同世代もしくは上の世代の場合、例えば男性が女性を養うべきだなどといった昔ながらのプライドを捨てずにいる人も多いのではないでしょうか。その場合、女性は内心気にしていないとしても、やはり相手の気持ちを尊重する人が多いのかもしれません。これは相手への思いやりから来る秘密のようです。また、親と同居しているという場合も、親子とはいえ自立した大人同士であり所得額までオープンにするのをためらう人もいました。
 

本音その2
「株式投資をしていますが金額は夫には秘密です」
「自分名義の預金の額は秘密です」
「夫婦それぞれが自営業ですが、自分の仕事が不調で資金繰りが立ち行かなくなってもその状況は秘密にしています」

自分だけの資産を持っている人も多数。お金の問題は秘密にしている理由が人それぞれで非常に興味深いものがあります。将来の「もしも」に備えて蓄えたり投資したりしている人が多く、将来的にパートナーと別々に暮らすことも視野に入れているという人も。また、夫婦それぞれが自営業で経営方法に関してダメ出しをされると面倒だから自分の経営状態を秘密にしている、というコメントもありました。


本音その3
「都心にマンションを買おうとしていること」
「自分で買った高級ブランドバッグの値段は秘密です」

大きな買い物をした、または購入の計画をしている、ということを秘密にしているという人もいました。これも仕事をしている既婚女性ならではの秘密です。自由になるお金があれば、このような大きな買い物も内緒で出来てしまいます。ひと昔前の一般的なサラリーマン家庭の専業主婦と比べると隔世の感があります。
 

秘密にしていること 心編


たとえ家族といえど、自分が密かに思い描いていること、ぼんやりでも考えていることをすべて話しているという人はあまりいないのではないでしょうか?ミドル女性達ももちろんそうです。そしてその理由は各々の事情が複雑に絡み合っているようです。

本音その1
「私には目標がありこの先のこと(例えば離婚とか)はわからないと思っていること」
「自分だけの仕事部屋が欲しいと思っていること」
「ひとり暮らしを妄想していること」

長年家族で生活を共にしていると、自分だけの空間で自分だけの時間を持ちたいと考えても不思議ではありません。この先、うっすらとでも離婚を考えている人、秘密の部屋を作りたいと妄想している人。それは今まで家族の為に頑張って来た女性が、人生の折り返し地点に達し、今後の自分らしい生き方を模索しているからこその心の秘密のようです。
 

本音その2
「離婚した場合、死別した場合などの事を妄想している事は秘密です」

これは、別に夫婦仲が悪いとか離婚を希望しているということではなく自分に不運が襲ってきた時のことを想像しているだけ、とのこと。例えば将来自分に何らかの災難が降りかかって来た時、このようなシミュレーションをしておくことが役に立つ場合もあるかも、という秘密の想像のようです。
 

本音その3
「過去に長期間日記を書いていた事。内容を知られたくないので秘密です」

どんなに親しい仲でも家族であっても、決して知られたくない事は誰にでもあるのではないでしょうか? 「書く」という行為は自分の心の傷や悩みを癒す効果がありますが、それはもちろん第三者に読ませる目的で書くものではありません。ですから、仮にそれを読まれてしまったら裸の自分を盗み見られたような気持ちになるのではないでしょうか? だとしたら、これも本人にとっては重要な秘密ですね。

 
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