「閉経は寂しい？」それとも「待ち遠しい？」体と心の変化にどう向き合っていますか【40代〜50代調査】

40代〜50代のミドル女性が抱える悩みやリアルな本音を探る『ミドルエイジのほんとの本音』。

今回のテーマは「ミドルエイジが思う閉経のリアル」です。振り返ってみると、初潮に始まり、人によっては妊娠、出産といった中断の時期はありつつも、基本的には毎月訪れ、女性の体と共にあった月経。年齢を重ねることにより卵巣の活動性が徐々に失われていき、月経が永久に停止する「閉経」（注１）について、ミドル女性が思うリアルな本音を探ってみました。

※『ミドルエイジのほんとの本音』は会員数10万人の女性メディアmi-molletの読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕が発信する連載です。今回はメンバーのホリグチが担当します。
 

閉経についてどんなイメージがあるのか教えて！

親しい間柄でもなかなかオープンには語れない「閉経」の話。閉経済みの人、これからの人、それぞれ閉経についてどんなイメージを持っているのかを聞いてみました。

本音その１
「いつかは自分にも訪れるとは思っていた。周りにも既に閉経済みの人がいたせいか特別な感情はなかった」50代
「マイナスな気持ちはない、開放感があり精神的にも楽になった」50代

既に閉経した人が周りにいることで、少し先の自分の未来を想像する事ができ、閉経に対する不安な気持ちも和らぐようです。また、実際に経験してみると心配していたほどのこともなく、むしろマイナスよりもプラスの感情が生まれた方も多い印象でした。
 

本音その２
「早く閉経したい。子宮筋腫があり閉経すれば筋腫も小さくなると言われているため」40代 
「筋腫があるせいか強い生理痛や貧血がある。下半身が痺れ立てなくなることも。痛み止めやピルも効果がなく早く閉経してこの痛みから解放されたい」40代 
「生理からくるイライラや肌荒れから解放されるかも？ 待ち遠しいような気持ちもある」40代

月経がある時期の女性が抱えるお悩みのひとつに「子宮筋腫（注２）」があげられます。筋腫は悪性の腫瘍ではありませんが、貧血や痛みなどの様々な原因になるため（注３）、それらの症状を抱えながら過ごすことで不安やストレスを感じている方もいるそうです。卵巣から分泌される女性ホルモンによって大きくなる筋腫は、閉経により小さくなることが多いとされ、「苦しみから解消されるのなら」と閉経を望む声もありました。

本音その３
「閉経すると老ける、女性じゃなくなる、閉経という言葉自体にマイナスなイメージがつきまとう」40代
「閉経イヤです！ 来ないでー！」30代
「閉経することで夫婦の関係がどう変化するのか？」30代 
「女性ホルモンの減少により発症のリスクが高まる骨粗鬆症（注４）など、身体の変化が気になる」50代

閉経後に対してマイナスなイメージを持つ年代は40代や50代よりも30代が多い印象でした。同年代に更年期を迎えている人もまだ少なく、閉経を身近に感じられないことも理由のひとつなのかもしれません。また、気持ちの面だけではなく、この先身体面にも起こるかもしれない変化を不安に思っている人も多くいました。

いざ閉経してみて感じること

実際に閉経を迎えてみると、プラスな面も沢山あることに気がついたミドル女性たち。マイナスな面にばかりフォーカスをせずに人生を楽しむ、そんな前向きなコメントが多数寄せられました。

本音その１
「生理用品を買わなければ、の気持ちから解放された。白い服も気にせず着られる。素材にも気をつけながら下着のオシャレも楽しんでいる。生理周期を気にせずレジャーの予定が組めるのも嬉しい。晴れ晴れとした気持ち」50代

「解放された」「晴れ晴れとした気持ち」などの言葉からは、これまでの人生、どれだけ月経に悩まされてきたのかが伺えました。閉経を人生の通過点と捉え新たな人生として楽しんでいこう、そんな前向きな気持ちに溢れるミドル女性たちが印象的でした。
 

本音その２
「いざ閉経してみると一抹の寂しさを感じる」50代
「長年働いてくれていた卵巣と子宮にお疲れ様と言いたい」50代

数十年、人生を共に過ごしてきた月経。煩わしいと思いながらもやはり閉経となると寂しさを感じるのでしょう。また現代の女性は昔の女性に比べて約4倍以上もの回数の月経を経験しており、それだけ卵巣にも負担がかかっているというもの。長年働いてくれていたと感謝の気持ちを持つ声もありました。
 

本音その３
「閉経以前と比べて特に体調の変化もなく過ごせており、メンタルも安定している。PMSで家族にあたることもなくなった」50代 
「開放感と共に心から楽で自由になった」50代 
「ホットフラッシュやイライラ、不安感もない。今後は骨密度の減少に今まで以上に気を付けていきたい。食生活に気をつけているおかげか現在も20代並みの骨密度を維持している」40代

体調は人それぞれではありますが、「更年期（注５）」と呼ばれる閉経前の５年間と閉経後の５年間を併せた10年間を症状なく上手に過ごされているミドル女性もいます。そんなミドル女性からは適度な運動や栄養管理をしつつ今後の人生を楽しみたい、そんな前向きな気持ちが伺えました。