時代の潮目を迎えた今、自分ごととして考えたい社会問題について小島慶子さんが取り上げます。

最近、ある結婚情報サービスの広告が注目されました。「あなたが幸せなら、それでいい。」のキャッチコピーで、主要な駅に様々なカップルの写真を使った広告を展開。その中には事実婚カップルや、同性カップルの写真も含まれています。
写真の横に綴られたこの広告キャンペーンのメッセージには、結婚しないことも、子どもを持たないことも、別居婚も、再婚も、いろいろな形があっていいと綴られています。「誰がなんと言おうと、いいのです。幸せの決定権は、いつだって自分にあるのだから。どうか選べますように。他でもない、あなたが幸せになる選択肢を。」


そうだそうだと、励まされたカップルもいるでしょう。街でこの広告を見て、なんだか明るい幸せな気持ちになったという人もいるでしょう。「うん、自分はどんなカップルでも祝福するよ、本人たちが幸せならそれでいいよね!」と。そうやって、様々なカップルに対して、世間にハッピーでフレンドリーな空気が広がっていくのは大事なことです。でも、空気だけで終わらせないことが肝心ですよね。