今回は「できるだけ荷物は減らしたい、でも二日間でおしゃれの変化も楽しみたい」というエディター堂坂のひとり温泉旅コーデをご紹介。旅の装いが苦手だった私が心がけている旅コーデの秘訣とは? 一泊二日旅バッグの中身も合わせてご紹介いたします。
旅だからといって特別な格好はしない、いつも通りの“ちょっと甘め”スタイルが心も見た目も落ち着きます
「思い立ったときにふらりと行くひとり旅が好きなので、今回も一人で温泉に行く想定で考えてみました。旅自体は好きなものの、旅の装いはどちらかというとずっと苦手分野でした。旅となると途端に変に気合いが入ってしまい、普段しないようなカジュアルなスタイルになりがちで、後日写真を見返したときに、あれ?私、なんだか服が変だなと落ち込んだり(笑)。なので最近は、旅だからといって特別な格好はしないように意識しています。
以前は旅の荷物もすごく多かったんです。一泊二日の旅行ですら、いつも使っているドライヤーや予備の服、スキンケアアイテムもボトルごと一式を持っていって、結局大して使わなかったり……。最近は持ち物全般をできるだけミニマル化することを心がけているので、旅にも必要最低限のものしか持たないスタイルに変わってきました」
【1日目】
カーディガンをニット風に着て、旅先でもきちんと感が出るように意識
「持ち物は減らしたいけれど、たとえひとり旅だとしても、1日目と2日目の印象はできるだけ変えたい私にとって便利なのがカーディガン。前を全部閉めればニット見えするし、前を開けるとインナー次第で印象が変えられるので、カーディガンを持っていくことをまず最初に決めました。
旅となるとなぜか普段よりカジュアルになりすぎる傾向があるのと、今回は温泉へ行く想定なので、ボトムスはデニムではなくあえてスカートを。コートとバッグの色を合わせて、ちょっと印象的に見えるようにまとめてみました」
【2日目】
トップスをボーダーにチェンジ。メガネやソックスで変化を楽しみます
「2日目はトップスをボーダーに変えて、カーディガンの前を開けて着ることで1日目と“変わった感”が出るようにしてみました。一人なので誰に見せるわけでもないのですが……(笑)。2日目は基本的に帰宅するだけなので、メガネやソックスでちょっとカジュアルなスタイルに。スカートは元々シワ加工がされている生地で、移動で座る時間が多くてもシワが目立たないところも旅向きな一着です」
【エディター堂坂の旅バッグ】
クタッとした柔らかい革が使いやすい、ヤングアンドオルセンのボストンバッグ
「ヤングアンドオルセンのボストンバッグはちょうど持っているコートの色とすごく似ていて、たくさんの荷物を入れても型崩れしにくいので旅バッグとしてよく使っています。レザーでかっちりとした形なので持つだけで程よくきちんと感が出るところも、カジュアル下手な私にはありがたいバッグです」
【旅バッグの中身】
基本的には宿に備え付けのものを利用。リップだけはちょっと多めに
「髪も肌も何を使ってもわりと丈夫なタイプなので、事前にアメニティ情報を調べて、宿に備えてあるものは極力持っていかないようになりました。リップだけはピンク、赤、ベージュなど色味や質感違いで何本か持っていって、場所や気分に合わせて塗り変えられるようにしています」
1. スタイリスト水野利香さんと同様、スカーフを風呂敷代わりにして、下着や着替えを包む用に使っています。エコバッグは話題のユニクロ×アニヤハインドマーチのもの。2日間のコーデに合わせてもチグハグにならない色のエコバッグを持っていくようにしています。
2. 防寒にもスタイリングのポイントにもなる帽子や手袋。キャップ/シンゾーン 手袋/マックスマーラ
3. 無印良品のインナーダウンはコートの下に着たり、寝るときに浴衣の上から着たりと、冬の旅に欠かせないアイテム。ツヤツヤしてないマットな質感とキルティングの幅の太さが気に入っています。
4. 旅には何かしら本を持っていきますが、結局1ページも読まずに終わることも多いです(笑)。
5. 食事やちょっとした観光に行くとき用のユニクロのミニショルダー。小さいながらクレジットカード、鍵、スマホ、ハンカチと必要なものは全部入るので便利。
6. 銅製の舌用クリーナーは旅先にも必ず持っていくアイテムのひとつ。銅には天然の抗菌作用があるそう。
7. リップは少し多めに数本持っていきます。服が変わり映えしない分、リップの色を変えて、場所に合わせて密かに変化を楽しんでいます。
8. アビブの保湿クリームは、顔用のほか、ハンドクリームやヘアスタイリング剤代わりにも。SENNのウォーターオイルバランサーは洗顔後のスキンケアが1本で完結するので旅コスメとして最適。あとは温泉と早寝早起きが何よりの美容液代わりだと信じています(笑)。普段から使っているセイルのアロマロールオンは香水代わりや眠れないときに。
エディター堂坂おすすめの一泊二日温泉宿
大磯プリンスホテル
住所/〒259-0193 神奈川県中郡大磯町国府本郷546
tel/0463-61-8381
海の目の前の温水プールから眺める日の出や夜空の美しさに感動
「都内から1時間ほどで行けるのにかなりリフレッシュ感があるので、何度かリピートして訪れています。4Fのスパは水着で入る温水プールとサウナがあり、冬の朝、早起きして温水インフィニティプールから見た日の出はとても幻想的でした。3Fの温泉は露天風呂と内風呂が一つずつ。クレンジングからスキンケア、ボディタオルまでアメニティも十分揃っているので、できるだけ手ぶらでふらりと旅に出たい私のような人におすすめです」
※掲載アイテムはすベて本人私物です。
着用・スタイリング・構成・文/堂坂由香
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