かおるこさんからの質問
Q.
なぜ独身だと「かわいそう」という目で見られるのでしょう?
私は好んで選んだ生き方なのに……。

間もなく40歳になりますが、一人が好きだし、人と暮らすこともストレスなので「結婚なんかしなくていい」と思っています。本当に心の底から結婚願望がなく、独身でもまったく寂しくないのです。自立心が強く、自分の人生は自分で責任を持つ覚悟もあるつもりです。……が、親戚や地元の友人に会うと、必ず「綺麗なのに何で結婚できないんだろうね」とか、「まだいい人現れるかもしれないよ」など、“結婚できない可愛そうな私”扱いをされます。反論すると、強がっているだけの人のように思われてドツボ。最近は「自分が満足しているのだから別にいいや」と、思いたいように思わせているのですが、なぜ日本人は「結婚が女の幸せ」という考えが相変わらず抜けないのでしょうか?これこそが、男女平等が進まない理由の一つでもあると思います。できれば「これが私の生き方」と理解してもらいたいのですが、そのためにはどのような伝え方をすればいいものでしょうか?

特別ゲスト 小林照子さんの回答
A.
素敵な人生観だと思うけど、その人生観に固執して、
世界を狭めないようにだけ注意してね。

ちゃんと自分の人生観を持っているのね。偉いと思うわ。だから周りにも、ここに書いてらっしゃる通りに伝えればいいんじゃない?

かおるこさんは周りが結婚した人ばかり、という環境にいるのね。でも、パリとかニューヨークとか行ってごらんなさい。独身なんて、当たり前ですから。

そのまま自分の道を歩かれたのでいいと思うけど、ただ一つ気をつけてほしいのは、「独身で幸せなのに!」と意固地にならないでね、ということ。その結果、友達付き合いを減らしてしまう人って、とっても多いのよ。そうじゃなくて、「いろんな考え方を持ってるっていいよね!」というタイプの友人を、ぜひ持ってください。

私の部下にも、独身主義ゆえに世界を狭めちゃった人はいっぱいいるのよ。たとえば、こんな人がいたの。

あるとき、彼女の職場の同僚が、子供ができて産休を取ったんですね。そのとき直属の上司から、「しばらくの間だけフォローをお願いするよ」と言われたんだけど、彼女はそこで、「嫌です。私は結婚する気も子どもを産む気もないから、私だけ負担を負わされるのはお断りです」と言ったのよ。そうして、その後も一生懸命働いて自分の仕事はきっちりこなしていたんだけど、人との関わりにおいてはどんどん意固地になっていって、とうとう誰とも交流しなくていいよう、自分の机のまわりについ立てを立てちゃったのよ!

女の人って、ある年齢までどうしても、結婚してもしなくても、頭の中が「結婚!」ってなりやすい。でもそれって早とちりなの。そうじゃなくて、結婚とかを越えた、もっと人生観を共有できるような友達は必要だと思うのよ。

友達なんて、どんな人がいてもいいんだから。もちろん独身同士でもいいし、既婚でも「考え方に共感できるな」と思える人なら、早とちりで心を閉ざさないで。

せっかく自立した素敵な考えを持っているんだから、世界を狭めないように。今後は、そこだけ気をつけましょうね。出会いに適齢期はないんだから、もしかしてこの先、燃えるような恋をしちゃうかもしれないし。

それにもっと歳をとったら、もう誰も何も言わなくなるものよ。それはそれで、物足りなかったり……。言われるうちが華かもしれないわよ(笑)。

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PROFILE
  • 小林照子(こばやしてるこ)1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、青山ビューティ学院高等部・中等部、同・京都校の学園長も務めている。最新著書『80歳のケセラセラ。いくつになっても「転がる石」で』(講談社)が好評発売中。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る