自分軸で機嫌よく。苦労を、他者を照らす明るさに変えて

「私の考えは少し違って」を口に出す練習。同調圧力をほぐせるのは「不寛容」に苦労したミドル女性かもしれない_img0
 

川良:これは定量調査ではなくて自由回答なんです。それなのに、こんなに「寛容」というワードが出てくるとは、新鮮でびっくりしました。不寛容さは自分も幸せにしないと分かっている。「言われて嬉しい言葉があれば教えてください」という質問では、「機嫌よく」「元気な人」に思われたい、という回答が多かったのも印象的でした。

「私の考えは少し違って」を口に出す練習。同調圧力をほぐせるのは「不寛容」に苦労したミドル女性かもしれない_img1
出所:「ミドルエイジ女性白書」“2:人生の成熟ステージへ”(mi-mollet)より

——逆に、「他人から言われたくない言葉」という項目では「ジャッジ」「否定」「押し付け」といったワードが並んでいます。自分に足りないものという項目では、「他人への気遣い」「自分の軸」「心の余裕」などの回答がありました。みなさん、とても注意深く内省していらっしゃるなと……。

「私の考えは少し違って」を口に出す練習。同調圧力をほぐせるのは「不寛容」に苦労したミドル女性かもしれない_img2
出所:「ミドルエイジ女性白書」“2:人生の成熟ステージへ”(mi-mollet)より

羽生:ミモレの読者さんは、精神的に成熟されている感じがします。

川良:きっとみなさん、それぞれに“道半ば”とは思っていらっしゃるものの、「もっと生きやすい社会になってほしい」そんな思いを抱いている方が多いと思います。さまざまな場面でご苦労されてきたからなのかもしれませんね。