【2位】『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
こんなに素敵すぎる家族が実在する奇跡に感謝!
作家・岸田奈美さんのエッセーを原作としたドラマ。中学生のときに父が急逝、母は突然車いすユーザーに、弟はダウン症で祖母には認知症の兆候が……。岸本家には次々と問題が起きるのですが、主人公の七実(河合優実)は「もうあかんわ」と言いながら、悲劇を喜劇に変えていく。
第1話の「家族の死、障がい、不治の病。どれかひとつでもあれば、どこぞの映画監督が世界を泣かせてくれそうなもの。それ全部、うちの家にありますけど?」という台詞で、一気に心をつかまれました。並べてみるとたしかに悲しいことばかりなのに、どうしてお涙頂戴な感じがしないのだろう。しかも、この家族が実在するのがすごい!
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』というタイトルもいいですよね。家族って、重荷になることもあると思うんです。自分で選んだわけでもないのに、「血がつながってるんだから」とか「育ててもらったんだから」とか。切っても切れないもの、切ってはいけないものという潜在意識を植え付けられている。
でも、家族を愛することは自分で選択できると思うと、もっとポジティブに家族と向き合えるような気がして。家族を愛している人も、うまく愛せないなぁという人も、ぜひこのドラマを観てほしいです。
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