『コタツがない家』深掘悠作(吉岡秀隆)


漫画家廃業寸前のグータラ夫。趣味はゲームとラジコンで、「植木屋さんが来るから、対応よろしくね」と言われても、フラフラとパチンコに行ってしまう。特徴を挙げてしまえば、「最低男やんけぇええ!」という感じなのですが、吉岡さんがチャーミングに演じていたからか、すごく可愛く見えてしまったんですよね。いいところがひとつもない(?)のに、愛おしく思える。これこそが、真の“沼”なのではないか……と。


ただ、悠作には優しいところもあって。息子の順基(佐間龍斗)に反抗的な態度を取られて、傷ついている万里江(小池栄子)にそっと寄り添ってあげたり。なんだかんだで、義理の父・達男(小林薫)のことを気遣っていたり。それに、悠作を見ていると、心が解きほぐされるんですよね。たとえるならば、コタツで眠っている猫のような存在。「そんなに根詰めなくていいんじゃない?」と言われているような気持ちになる。最初は「万里江、なんで別れないの? わたしなら無理かも……」とムカつきポイントが貯まりまくっていたけれど、だんだんと「こんな面白い人、離れられないわ」と思うようになっていきました。

 


以上、頑張って5人を厳選してみました。みなさんの推しキャラはいましたでしょうか。今年も、たくさんの“ときめき”を共有してくださり、ありがとうございました。来たる2024年も、ともにエンタメを楽しんでいきましょう!


構成/山崎 恵
 

 

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