ゴリラ指数はパープル、キリン指数はイエローで補正
まずはファンデの前に、下地による肌作りから。
今回、イガリさんが最初に手に取ったのは、パープルの下地(ジルスチュアート)。頬、額、あご先を中心に全体になじませたあと、上からイエローのパール下地(フーミー)を重ねました。
「華やかだから強さが出てしまいやすい顔立ち。それをまずはベースの段階で柔らかくスッキリさせていきたい」とイガリさん。
パープル系の下地は、肌の透明感を上げる役割を持つカラー。一方、イエローは肌色を均一にし、ふっくら見せる効果が。華やかな顔立ちゆえ、イエローという色が奏でるふんわり感でメイク全体に親しみやすい印象を仕込むという効果も。このイエローが持つ「親しみやすさアップ効果」を聞いて、「わかります!」と藤本さん。
「年齢が上がるとともに顔にドスが効いてきたような気がしていて(笑)。私のようなコンサバ顔って、年齢とともに顔だけどんどん強さが増していきがちなんですよね……」とこぼします。
ベースを整えたあとは、グリーン味を帯びたコンシーラー(フーミー)を部分的に塗布。
顔の中心部分にクリームタイプとリキッドタイプを使い分けしました。
グリーンには赤みをオフする効果があり、さらにその青みによってスッキリ透明感のある方向へ肌をシフトさせる効果があります。
今回の藤本さんメイクのゴールは、素肌の色ムラ(赤み多め)を整えつつ、透明感とふっくら感を際立たせること。
「ドスがきいて見えるというのは、凹凸があるからです。顔立ちに凹凸があるからどうしても影ができてしまい、それがポイントになって見えてしまうんです」(イガリさん)
若い頃は華やかでいいね、と言われていたのが、いつしかそうでなくなってきた……。その理由は、華やかさの要でもあるパーツの大きさやメリハリ感、凹凸感といったものが、年齢を重ねると影となって色濃く出てしまう。そもそも増えてくるシミやくすみなどに加え、凹凸による影が加わってしまう、ということ。
――これがわかってくると、ゴリラゾーンにいる方は、コンシーラーやコントロールカラーによる色補正が重要になってくることがわかるのではないでしょうか?
藤本さんも、影をカラー下地で色補正をすることで、本来のぱっちりとした目鼻立ちがあらためて魅力的に引き出されました。
ベースメイクのみFINISH!
次回は、藤本さんの【②ファンデーション編】をお届けします。
コスメ問い合わせ先
Nuzzle tel. 0120-916-852
撮影/柏原力
ヘアメイク/イガリシノブ(BEAUTRIUM)
スタイリスト/伊藤あかり
取材・文/畑中美香
前回記事「【イガリメイク】大人にとって「目元がさみしい」のは利点も多い!無理に盛らないアイ&リップのバランスとは?」>>
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