乾燥が気になるこの季節。40代になったらこのクリーム、50代にはこの美容液がオススメ! など、いろいろなアイテムや保湿方法が紹介されていますが、年齢を重ねれば重ねるほど肌トラブルは深刻になっていくもの。特に75歳を過ぎると、「えっ? こんなことで?」と思うようなことが原因で皮膚を痛めてしまうこともあります。今回の相談者・栄子さんは、介護施設に通う母親の肌トラブルに気を揉んでいるそう。話を聞いてみましょう。

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少しの摩擦で皮がむける事態に!?

母親の在宅介護を始めて早2年。母は認知症の発症をきっかけに介護認定を受け、あれよあれよという間に要介護4まで進んでしまいました。

介護はそれなりに大変ですが、最近もっぱら悩んでいるのが母の肌トラブルです。母は人一倍肌には気を遣ってきた人なので、身体が不自由になっても肌だけは綺麗でいさせてあげたいと思っていました。ところが最近、腰の部分が赤くただれているのを見つけてしまったんです。介護事業所の職員さんに相談したところ、横になっている時間が増えてきたから、気をつけないと褥瘡(じょくそう)になってしまうと言われました。

褥瘡は、寝たきりや座りっぱなしで、長時間同じ場所に圧力が加わることで起こってしまう皮膚のトラブルなんだとか。長い間皮膚が圧迫されることで、酸素や栄養が滞って壊死するそうです。後頭部や肩、かかと、坐骨、尾てい骨など、骨が出っ張っている部分は特に注意が必要とのこと。傷が深いと骨の近くにまで及ぶこともあると言われ、怖くなりました。

そんな矢先、職員の方の不注意で、別の肌トラブルが起きてしまったんです。何でもトイレ介助をしていた時、母の腕が手すりに乗ったままの状態で車椅子を前に引いてしまったとのこと。少しの摩擦だったようですが、それが原因で皮膚がめくれてしまい、母は包帯でグルグル巻きにされた痛々しい姿で帰ってきました。

担当の方の話によると、ほんの少し擦れただけとのこと。その話は信じていますが、そんな些細なことで肌トラブルが起こっていたらこの先どうなることやら……。

そもそも今回のようなことは高齢者全般に起こり得ることなのでしょうか。もしすぐに買いに行ける予防グッズや日ごろの対処方法などがあれば教えてください。

 
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