5作品に絞るなんて無理〜! と思ってしまうこの企画。選び切れないのですが、どうしてもおすすめしたい作品、私が推さずに誰が推す! というものを中心にセレクトしました。


※この記事は作品の重要な部分に触れる記述があります。未視聴の方はご注意ください。


映画『わたしの幸せな結婚』
 


興行収入28億円とヒットしていますが、もし観ていない方がいたらぜひ観てほしいのがこの作品です。というのも、名作ながら、普段実写ものを見ない人にはパッと見で敬遠されがちな作品でもあり、先入観で観ないのはもったいないほど素晴らしいからです。

 

名家に生まれ美貌を持ち、”冷酷無比”と言われるエリート軍人・久堂清霞(くどうきよか・目黒蓮)と、異能を持つ家系の中で異能を持たないことなどから実父・継母・異母妹に虐げられて育った斎森美世(今田美桜)。孤独に生きてきた二人が政略結婚で出会ったことから物語は始まります。


二人とも、実写に違和感がないくらい役のビジュアルを体現した美しさですが、決してそれだけではありません。ストーリーも素晴らしいですし、二人の心境の変化、出会って少しずつ変化していく心の動きを見事に演技で表現しています。どんどん柔らかくなっていく清霞も、どんどん光を得ていく美世も本当に愛おしい。観た方はきっと彼らを好きになると思います。

さらに、脇を固める俳優陣も素晴らしい。清霞の部下であり信頼を寄せ合っている五道(前田旺志郎)の演技には涙してしまったし、継母と異母妹の山口紗弥加・高石あかりも酷くてすごいです(褒めています)。

また、大正時代を思わせる設定でありながら異能や異形など、SF要素もあるこの作品。一歩間違えば実写により安っぽくなりかねない設定を、高度なVFX技術で美しく迫力ある映像にしていました。この映像はVFX技術に知見のある客層にも刺さったようで、評判を聞いて観に行った人も多かったようです。

Snow Manが担当した主題歌「タペストリー」も作品の世界観に合った名曲なので、合わせて聴いていただきたい。


若い女性向けの作品、アイドルが出ている作品だと思って観ないのは本当にもったいないので、ぜひ観ていただきたいです。

『わたしの幸せな結婚』
©2023 映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会
発売元:KADOKAWA
販売元:東宝
DVD通常版4400円(税込)