④ 缶コーヒー(加糖)、エナジードリンク
――習慣化せず、本当の「勝負どころ」で飲む!

予防医学的に「食べないほうがいいもの」5選とは? 50歳からは「量やタイミング」に工夫を!_img0
 

更年期世代の方のなかには、若いころに比べて眠りが浅く、熟睡できていないせいか昼間に眠気を感じることが多くなった方もいらっしゃることでしょう。

産業医をしていると、社員全員で毎日エナジードリンクを飲んでいるベンチャー企業の人と出会うこともあります。

しかし、その習慣はとても危険なので、今すぐにやめましょう。なぜなら、甘い缶コーヒーやエナジードリンクにはたくさんの砂糖が含まれているため、糖尿病のリスクが上がってしまうのです(※9)

 


一般的なエナジードリンクには、1本あたりに角砂糖が約7個分、缶コーヒーには、1本あたりに約3個分が含まれています。

砂糖のデメリットは、糖尿病や肥満、虫歯になりやすいだけではありません。がん、心筋梗塞、認知症、脂肪肝などの恐ろしい病気のリスクも上げてしまいます。

もちろん砂糖には疲労回復やストレス解消といった効果もありますが、トータルで見たとき、健康面でデメリットがメリットを大きく上回ります。砂糖の厄介なところは、控えたくても無意識に摂取することが習慣化してしまいがちなことです。ある研究では、「砂糖には薬物にも似た依存性がある」という結果が出ているほどです(※10)

甘い缶コーヒーやエナジードリンクをまったく飲むなとは言いませんが、危険性を十分に踏まえたうえで、本当の「勝負どころ」で飲むようにしてください。