奇跡を起こした自閉症の息子を見守る父の思いとは?


新聞やテレビで紹介され、企業コラボも続々と決定。さらに国内外で展覧会を開催するなど、多方面から注目を集めている22歳(2023年現在)のアーティスト・GAKUさんをご存じでしょうか?

GAKUさん(中央)と、父・典雅さん(右)、福祉施設職員のココさん(左)

筆者は数年前、都内の某ホテルで開催された展示会で彼の作品を目の当たりにしたのですが、独特の楽し気な色使いと純粋さを感じさせる絵柄に見入った記憶があります。

 


実はGAKUさんは生まれつき重度の自閉症で、知的障害と多動症を抱えているのですが、父・佐藤典雅さんは彼の才能を信じ、周囲の人々にも助けられながらGAKUさんを成功へと導いていきました。

そんな佐藤さんがGAKUさんと歩んだ日々をつづったのが『GAKU,Paint! 自閉症の息子が奇跡を起こすまで』です。本書には、胸躍る成功体験はもちろん、自閉症の子どもを育てる親の苦悩も包み隠さず書かれていて、ずっしりと読み応えがありました。

本書にはGAKUさんの幼少期からのエピソードがつづられていますが、今回は絵の才能を開花させていくGAKUさんに対する佐藤さんの思いを抜粋したいと思います!