モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。彼女がファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。
2024年最初のファッション企画は「ベーシックな服」について、はまじとスタイリスト福田麻琴さんと考えます。1回目にピックアップするのは「コート」。スタイリングするアイテムとして福田さんが選んだのはサントーコートのステンカラーコートです。
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今しか着られない流行の100枚より、ずっと着られる”普通”の1枚がいい
はまじ:実は少し前に久しぶりのトレンチコートを買ったの。5年以上前に断捨離をしたとき、持っていたトレンチコートは全部手放して。以来、この先ずっと着られるなと確信できる一枚に出会えたら買おうと思い探していて、見つけたんだ。
麻琴:へえー、たしかに最近はまじがトレンチ着てるの見たことなかったかも。買ったのはどんなトレンチコートなの?
はまじ:ドロップショルダーで、ほどよくゆとりのあるシルエット。かなりシンプルだけど肩幅の広さが目立たないのが嬉しいポイントだよ。以前持っていたのは、すっごく丈が長いとかAラインだったり、ひと癖あったり、流行りを反映したものだったから、いつの間にか手に取ることが減っちゃったんだよね。
麻琴:わかる! 年齢を重ねた今、ワードローブの要になるようなベーシック服は特にそうだよね。今しか着られないトレンドを意識した100枚よりも、なんてことはないけれどずっと着られる1枚がいい。
これから買うなら、ごくごくシンプルなデザインで素材や縫製は上質なもの。そして、それを着方で工夫しながら長く大切に楽しむのがいいなと思うんだ。そういう意味で、ベーシックなコートの代表はサンヨーコートのステンカラー選んでみたんだ。発想ははまじのトレンチと一緒だね。
はまじ:ベーシックこそ定期的に更新して、なんて言われることもあるけれど、アイテム自体を更新するんじゃなくて、着方を工夫して新しくしていけばいいんだね。なるほど~!
定番コートは着方で工夫してフレッシュに。たとえば今の空気感なら、きちんと感とラフさのバランスが取れた着こなしを
はまじ:選んでくれたコートもドロップショルダーでかっちりしすぎず、中に着たシャツはきれいめだけど、裾を出してほどよくラフ。足元もパンプスではなくローファーで。このくらいのきちんと感とラフさのバランスが、今はちょうどいい気がしていて。やっぱりまこちんのコーディネート、好きだな。
麻琴:ありがとう。でも、コーディネートのバランス感に共感してくれたのはなんでなの?
はまじ:私自身が、ということもあるし、今の時代の空気もあると思うんだけど、ビシッと隙のないヘアメイクすることって減ってきたじゃない? 特に私はプライベートはノーメイクのことも多いから、そうなると服はきちんとコンサバよりは多少ラフなくらいがちょうどいいんだよね。というか、気負わないコーディネートが好き、ということもあって。
麻琴:なるほどね! 無理して服に自分を合わせず、服を自分に近づけるはまじの考え、好きだよ。長くおしゃれを楽しむなら、無理しないってポイント。着方で工夫するという意味では、合わせるアイテムはもちろんだけど、コート自体の着方を変えるのもあるよね。
はまじ:コートのボタンやベルトを締めて着るってあまりなかったけれど、新鮮だし、きれいだね~。
麻琴:熟練の職人さんが一枚一枚手仕事で仕上げているし、生地もこだわっているから、ベルトを締めたときも変なシワが寄ったり、シルエットが崩れることなくキレイに着られる。これはサンヨーコートの匠の技が集結した一枚だからこそ。この美しさや着心地、細部のこだわりは着た人だけが味わえる特権だと思うな。
はまじ:このコートなら、着心地といい、込められた思いや技術といい、一生着ていきたいと思える一枚だね。
次回は老若男女の定番アイテムともいえる「白シャツ」を掘り下げます!
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スタイリング/福田麻琴
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構成・文/幸山梨奈
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