【ビタミン注射・飲む日焼け止め】インナービューティは効く? 効かない?


シミ・シワケアのエイジングサインと切っても切り離せない「紫外線」。最近では「飲む日焼け止め」「ビタミン注射」などといった体の中からキレイにするお手入れ法も耳にしますが、効果はあるのでしょうか? 


――飲む日焼け止め、ズバリ効果はありますか?

「代表的な成分としてAPPS(ビタミンC)の他、トラネキサム酸は、肝斑やくすみなど代謝を高めるのに効果的です。フラーレンは抗酸化や糖化、ペプチドやセラミドは幹細胞にそれぞれアプローチするため、これらの成分が入った日焼け止めサプリを中から摂り入れることで肌を守っていく……。実は、理にかなったケア法です。

私が長く愛用しているのは『ヘリオケア360°』です。もともとあった既存品の進化版で、SPF値が5〜10くらいアップし、24時間効果を持続する点が他にはない強みですね。レジャーなど炎天下でいるような日はサプリと日焼け止めのダブル使用をしていました」(太田先生)

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クリニックでも販売している「飲む日焼け止め」サプリ。紫外線、ブルーライトなどの可視光線、赤外線の4種類の光線に対する有効性が示されている成分を配合し、全方位でケアする。 ヘリオケア360° 30カプセル ¥6600/アヴェニュークリニック


――ビタミン注射は効きますか? 

「ビタミン注射はビタミンの種類や濃度によっても変わってきます。一般的には風邪や疲労回復、代謝アップなどに効果が高いビタミンC注射や点滴などが知られています。食事やサプリでは補えない時のレスキュー的な方法としておすすめ。代謝が高まることで、美容効果が期待できます

さらに美容に特化したいのであれば、皮膚を作る上で必要な要素・摂り入れたい栄養を持っているプラセンタ注射やサプリがおすすめ。更年期障害のケアにも効果があると言われているので、主治医に聞いてみるのもひとつの手です」(太田先生)

 

ドクターも注目する「摂っておきたい美容成分」はどれ?
「40代の肌の曲がり角に、きちんとお手入れをするか否かで肌のコンディションは大きく変わります。そこで肌にも体にも良いおすすめの美容成分を紹介します」(太田先生)

① コラーゲン骨を作るうえで大きな役割を担うコラーゲンは、もちろん肌にも大事。コラーゲンを摂取するとアミノ酸として分解され、その一部はペプチドとして体内に残り、これが皮膚の「弾力」となるのです。頬が痩せ、ハリ感がなくなったと感じる人は、是非、毎日摂取することをおすすめします。

② ビタミンCビタミンCの1日の摂取量というのは概ね決まっていて、成人の食事摂取基準の推奨量は約100mgと言われています。また、飲み方の違いで体への吸収率も異なるため、注意が必要です。サプリを飲むなら日に2〜3回にわけて摂ってください。1回で大量に摂るよりも何回かに分けたほうが体への吸収率が高くなります。

③ レチノールシワ対策の代表格と言われているレチノール。一方で刺激が強く、肌荒れを起こしやすいという声もありました。欧米人に比べアジア人は刺激に弱く、肝斑や色素沈着などの症状が現れるため注意が必要です。最近では肌にじわじわと穏やかに効くマイルドなレチノールの登場で、使用範囲も広くなったと思います。