お笑いコンビ・相席スタートの山﨑ケイさんは、38歳で5歳年下の落語家・立川談洲さんと結婚。不妊治療を経て、昨年6月に40歳で第一子を出産しました。現在は仕事に復帰し、仕事と子育ての両立に奮闘中です。女性は早く結婚して子どもを産んだほうがいいと言われる世の中ですが、38歳で結婚したからよかったこともあるそう。今回は、「成熟婚」に至った経緯や、結婚・出産は焦るべきか? また、不妊治療をオープンにした理由などについてお話を伺いました。

 

山﨑ケイ
お笑い芸人。1982年6月13日生まれ、千葉県柏市出身。B型。2013年2月、山添寛とともにお笑いコンビ・相席スタートを結成。「THE MANZAI 2013認定漫才師(ワイルドカード18位)」選出、「M-1グランプリ2016」 決勝進出。著書に『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)、『恋愛迷路は気づかないと抜けられない』(ワニブックス)、『ちょうどいい結婚のカタチ』(ヨシモトブックス)などがある。

 

若いうちにたくさん遊んだからこそ、今「時間を犠牲にしている」感覚があまりない


——以前インタビューで「夫との関係性の中で自分が変化した部分もあるし、人として成熟した38歳というタイミングで結婚したのがよかった、とも思います」とおっしゃっていたのを読みました。世の中では、やっぱり女性はとにかく早く結婚しろみたいな圧力があると思うのですが、その中で年齢を重ねてからする“成熟婚”もいいという意見がすごく新鮮でした。

山﨑ケイさん(以下、山﨑):実際夫との間では、正直若かったら腹が立っていただろうなっていうことがいろいろあります。自分が昔付き合ってた人に対して、めちゃくちゃ怒ったりしていたけど、今思ったら、あんなに怒らなくてよかったよなって思うこともいっぱいある。でも、結婚したとき、もう精神的にすごく落ち着いていたし、年とともに私自身がすごく丸くなってるんです。

子育てに関しても同じ部分があります。「私が私のために生きる時間」は結構長いことあったから、自分の時間が少なくなっても、「犠牲にしてる」っていう感覚があんまりないです。やりたいことやったもんな、やりきったなっていう感覚があるから、今楽しく子育てできてるのかなっていうのはすごく感じますよね。