「パーソナルカラーは日本人だとサマーが7〜8割」ではない!
―― これまでの投稿で反響があったものを教えていただきたいです。
Ellaさん:「パーソナルカラーは日本人だとサマーが7〜8割です」と説明するサロンについての投稿です。
イメコンサロンって今はたくさんあるんですけれど、注目されようとしてあえて極端なことを言うサロンさんもあります。「パーソナルカラーは、日本人だと7割がサマー」だと言うと、みんながわーっと注目するので。でもそれは正しくない情報なんです。実際に何千人と診断してきてわかるのは、そんなに極端なことはまず起こらないということです。ただ、 診断する担当の方がサマーが好きな場合には、サマーがよく見えちゃうんですよ。
なので、サロンは話題性や注目度だけで選んじゃうと失敗しやすいんです。
この投稿に関しては「私もサマーって診断されたんですが、納得できていません」というようなコメントが多くつきました。
パーソナルカラーって、実は、4つのシーズンや16タイプのように分けてしまうと、その括りにうまくはまらない人も中にはいるんです。そのことを解説した、「イメコンの7割が知らないパーソナルカラーの盲点」というリールも皆さん注目していただいています。
――今って自分のパーソナルカラーを多くの方が診断を受けて知っていて、プロフィール欄に書いていたりもしますが⋯⋯。
Ellaさん:たとえばウィンターが似合うって言われる人でも、中にはウィンターの真っ赤が似合わないウィンターさんもいるんです。
「スプリングって言われたけれど、スプリングの色がなんか浮く、似合わないな」ってなって、結局三カ所ぐらい行ったけれど全部診断結果が違っちゃった、どうしよう、というケースもあったりするんです。
うちのサロンは、パーソナルカラーの120枚のドレープを全部当てて「全部の中で一番似合うのはオータムの色だけど、オータムの中でもこの辺の色は得意で、このあたりの色は似合わないです」という風に診断していきます。
パーソナルカラーの区分から漏れちゃう人もいるので、4シーズンや16タイプで区切った診断結果にしっくりきていない人は、全部のドレープの色から見てくれるサロンに行った方がいいですよ、とお伝えしています。
――投稿で一貫して伝えたいメッセージはありますか。
Ellaさん:一貫してあるのは、「イメコンとは窮屈なものじゃない」ということです。私のサロンで行っている診断は、この色を着なきゃいけないとか、この服を着なきゃいけないみたいな、そういう縛りをするものではないんです。
88診断のテーマの一つとして「ご自身の買い物の心配をなくす、買ったけど着ないものをなくすこと」があります。もう一つのテーマは、楽しむことです。
イメコンの技術というのは、ファッションの選択肢を増やすためにあるんです。たとえば、買ったけれど上手く着こなせないトップスがある時、どうすればそれを着こなすことができるのかがわかるのが88診断です。
大きなアクセサリーをつけたり、ボトムスとの配色で似合うようにするとか、上から何か羽織ってみるなどして、それまでは着られなかったトップスが着られるようになる。
そういう風に楽しむためにイメコンの診断はあるんです。
あとは、「似合う」「美しい」とは何かを自分の中でちゃんと意識するといいですよ、ということも伝えています。
「あなたはこれが似合います」と言われた時「似合うってどういう意味なんだろう」と考えてみてください。体型を綺麗に見せるなら着痩せの意味で骨格診断でもいいですが、「自分らしさが伝わる」とか「自分らしく美しくなる」というものであるなら、体型だけでなく、ご自身の内面と見た目がちゃんと一致するとそれが叶ってくるので。
そういう世界をこのアカウントでは発信してるし、楽しさを提供していきたいと思っています。
88診断は、下は16歳から上は80歳まで受けられています。若い子のファッションや流行りとかじゃなくて、全年齢が楽しんで「似合う」を見つけられていますよ。
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普段、周りの人のファッションを見て「似合う・似合わない」を感じ取ってはいても、なぜ似合っているのか、逆に似合わないのかを言語化できる人はかなり少ないはず。内面と一致している時にそのファッションが「似合う」と感じるんだ! という発見と、「自分らしい美しさ」を見つけたElla[エラ]さんの過去の話にじんわりきたインタビューでした。
「Ella[エラ]/ 好きな服を「似合う」バランスで着こなす」さんのInstagramはこちら>>
次回の「SNSで見つけた『バズり人』さん」もお楽しみに!
編集/坂口彩
前回記事「「年だから」と思わず自分のためにメイクをしてほしい。メイクセラピストの「るん大西/大人女子 なりたい自分になる」さん>>
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