いよいよ寒さが厳しい冬本番に突入しました。暖冬だとも言われてる近年でしたが、とはいえ1月も後半に差し掛かると最低気温は0度を下回る日もあったり……。そんなとき、欠かせない防寒アイテムといえば “あったかインナー”。さまざまなブランドで毎年展開されているあったかインナーですが、正直どれを選ぶのが良いのか分からない……という方も多いのではないでしょうか。今回は、編集部員が実際に4ブランドをそれぞれ着用し、いくつかの項目ごとにレポートしてみました。では、早速チェックしてみましょう!

左からあったか綿クルーネック長袖Tシャツ¥1290/無印良品、メリノウール長袖丸首シャツ¥1900/ワークマン、ヒートテッククルーネックT(長袖)¥1290/ユニクロ、綿混あったかインナー・クルーネック長袖レディース¥1290/ベルメゾン
 

“あったかインナー”といえばこのブランド! とも言われる「ユニクロ」「無印良品」「ワークマン」「ベルメゾン」の4ブランドを試しました。今回はそれぞれのアイテムを実際に編集部員が着用し、1日過ごしてみた感想を上記の7つの項目をもとにレポートします。

 

【ユニクロ】ヒートテッククルーネックT ¥1290


 

ヒートテッククルーネックT(長袖)¥1290/ユニクロ (163cm Mサイズを着用)

 
 

“ユニクロのヒートテック”といえばあったかインナーの定番ともいえるアイテムなのではないでしょうか。ピタッと体に張り付くような着用感ですが、窮屈すぎずストレスなく着用できました。また、ツルッとした肌触りなので薄手のトップスの下に着込んでもあたりが出ずに着用でき、個人的にお気に入りのポイントです。

1日着用してみた感想は……?
今回着用したのは、寒さの厳しい早朝ロケの日。気温の冷え込む屋外では想像以上の保温性を感じられました。というのも、ヒートテックには身体が発している汗などの水蒸気を吸収し、熱エネルギーに変換するという特徴があり、動き回ることの多いロケの日は冬であっても汗をかくことが多いため、その効果が十分に発揮されたように感じました。一方で、空調の効いた室内では暑すぎることなく快適に過ごせた印象でした。また、独自で開発された素材を使用していたり、編み方などもこだわることでサラリとした質感で速乾性も感じられました。

【無印良品】あったか綿 クルーネック長袖Tシャツ ¥1290 

あったか綿 クルーネック長袖Tシャツ¥1290/無印良品 (163cm Mサイズを着用)

 
 

広すぎず、詰まりすぎずな程よいネックの開き具合が重ね着しやすく、クルーネックやVネックのニットなどのインナーとしても問題なく着用できました。また、他の3ブランドと比べてみると着丈が若干長いため、ボトムスにウエストインがしやすいのも良いポイント。

1日着用してみた感想は……?
天然素材の綿とレーヨンを配合することにより、薄手で滑らかな肌触りに仕立てられているため1日中、心地良く着用できました。「吸湿発熱」の機能を持つ綿を使用することでユニクロのヒートテック同様、汗をかいても冷えることなく、むしろ高い保温性を感じました。また、天然素材の綿は化学繊維と比較すると肌の油分を過剰に吸収することが少ないため、長時間着用していても乾燥から引き起こされる痒みなどはほとんど感じられませんでした。

【ワークマン】メリノウール長袖丸首シャツ ¥1990

メリノウール長袖丸首シャツ¥1900/ワークマン (163cm Lサイズを着用)

 
 

ラグランスリーブが特徴的なデザインになっています。そのため、肩周りや腕が動かしやすく、一日中着ていても重ね着がきっかけとなって引き起こされる肩こりなどをあまり感じることなく快適に過ごすことができました。ただし、ネックが詰まっていたり、身幅や腕周りなど全体的にゆとりがあったためタイトなトップスのインナーとしてはあまりおすすめしません。また、袖と裾が二重になっているため伸びにくくなっています。

1日着用してみた感想は……?
素材に良質なメリノウールが使われているということで、チクチクしない柔らかい肌触りで1日中ストレスなく着用できました。メリノウールとは、メリノ種という種類の羊から取れる毛で作られた最高級の素材のことを指します。メリノウールは通常のウールと比べて保温性が高く吸湿性も優れているだけでなく、抗菌や防臭などの効果もあり、実は天然の機能素材なのです。今回は厚手のニットの下に着用してみましたが、電車の中など屋外との寒暖差のあり汗ばんでしまいがちな場所でも全く蒸れることなく、サラリとした着心地で品質の良さと加えて、速乾性や蒸れにくさも特に感じることができました。

【ベルメゾン】綿混あったかインナー・クルーネック長袖 ¥1290

綿混あったかインナー・クルーネック長袖レディース¥1290/ベルメゾン(163cm Mサイズを着用)

 
 

実はミモレ読者のみなさんの中にも愛用者が多いと言われていた“ベルメゾンのホットコット”。もちろん保温力の高さももちろんですが、綿95%といった天然素材で作られており、コットンならではの「着心地の良さ」も人気のポイントなのではないでしょうか。着用した時のピタッっと感はやや強めなので、窮屈な着心地が苦手な方はワンサイズ大きめを選ぶのも良いかもしれません。

1日着用してみた感想は……?
素材は綿95%でほとんど化学繊維を使用していないからなのか、着用した時のヒヤッと感は一切感じられず、むしろ肌に触れた部分が暖かくなるような着用感がありました。「吸湿発熱」の機能が備わっている綿を使用しているため、もちろん汗をかいても汗冷えすることなく保温性を感じることができます。個人的には冷え性のため汗をかかないことがほとんどなのですが、そのような場合にもコットン本来の暖かさを感じることができました。

今回は、4ブランドをそれぞれ編集部員が実際に着用しレポートいたしました。まだまだ寒い冬が続きそうですが、ストレスなく快適な毎日を過ごせるように自分に合った“あったかインナー”を探しましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。


【お問い合わせ先】
ベルメゾンコールセンター tel. 0120-11-1000
無印良品 銀座 tel .03-3538-1311
ユニクロ tel. 0120-170-296
ワークマン https://www.workman.co.jp/

撮影/水野昭子(講談社写真部)
スタイリング/伊藤あかり
構成・文/大平麻耶子