——保育園を探しながら、一方ではその先に通う小学校や、放課後の預け先を探していたということですね。

娘のゆっくりした育ちに合わせて4歳児クラスから理解のある保育園に入れたのはよかったのですが、次は就学先を決めなくてはなりません。

「公立の特別支援学校」は当然のことですが、先生の個性はあってもどこも似たようなカリキュラムです。先生の異動もあります。娘の特性上、新しい先生に慣れるのに年単位の時間がかかるうえ、教室にじっととどまることは無理だとわかっていたので、地元のママたちの口コミで評判がよいと聞いては訪ねた学校を見て回るほどに不安が募っていきました。

少人数の教室は狭く、作業が中心で、気が散らないよう机の間隔は離されて一列に並んでいたり、左右がパーテーションで仕切られ白い壁に向かって、横に並んで座る空間だったりで、閉所が苦手な娘がとどまるためには投薬が必要になりそうです。

公立の特別支援学校はほとんどが都道府県立で、たいていスクールバスがあります。しかし在住区によって指定校が決まっており、スクールバスの送迎範囲は広域にわたります。娘の場合、指定校は家から遠く、バスの始発近くから乗車することになり、あちこち停車して子どもを乗せて行くと片道1間半近くかかることも気がかりでした。

一方、公立の小学校に併設されている「特別支援学級」は、娘と比べると障がいの程度の軽いお子さんが多く、自力登校ができていたり、おむつが外れていたりするお子さんが中心でした。

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体を動かすのが大好きな娘のために、大きな公園にもよく行きました。ベビーカーには妹が座っています。