87「この人と寝たい」自覚してしまった人妻の本音。アラフォーの性欲と若い男性の承認欲求をトレードした夜

大学を卒業後、結婚・出産を経た伽奈さん（仮名・45歳）。夫婦関係は穏やかでしたが、20代で一人息子を出産後、セックスレスになってしまいます。家事育児を夫の浩司さん（仮名・48歳）よりも相当多く負担するモヤモヤに加えて、伽奈さんにとって潤滑油になっていた夫婦生活がなくなり、気持ちが黒くなっていくような気がしたと語ります。

そんななか、フリーランスのバイヤーに転身した伽奈さん。一気に年下世代との交流が増え、フランクに接していくうちに、周囲の男性にアプローチされることが激増したそうです。

「モテているわけじゃないんです、需要と供給の一致です」と語る伽奈さんの真意とは？

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モテるというより「人たらし」

「私は結婚していることを隠してはいませんでしたが、太って入らなくなってしまった結婚指輪は外しているし、仕事で会う人たちは私のプライベートに興味なんかないと思い、自分から話題にすることはありませんでした。若くして出産し、息子はすでに大学生で一緒に暮らしていないので時間の融通はききましたから、生活感は少なかったかもしれません。

そうすると私はとにかく包容力のあるおっかさん的な安心感があり、何でも受け止めてくれる女性、というポジションなんでしょうか。皆言いたいように言ってきます。『僕、立花さんのことが好きです。幸せにしてもらえそう』とか『お前本当に年上なの？　もっと何でもがつがついけよ、仕事ぶりも生き方も見てられない』とか『ずっとそばにいてほしいから結婚して』とか、本当に口説き文句はバラバラです……モテる女というより、図々しいですが人たらしというのが近いのかも」

伽奈さんは申し訳なさそうに語ってくれます。詳しくヒアリングすると、おそらく伽奈さんの異常に広いキャパシティと優しさに、自尊心が高く、しかしそんな自分に少々疲れている男性が吸い寄せられているようでした。

その後はプラトニックなのかと思いきや、伽奈さんはあっさりと、複数人と関係を持っているし、今も持っているというから面食らいます。

告白してきた男性には改めて既婚者であることを告げ、それでもかまわないと言ってきた男性のみと関係を持つといいます。割り切った仲、ということなのでしょうか。

「どう言い訳をしてもただの浮気、不倫ですよね……？」と取材中確認すると、伽奈さんはうなずきます。

「そうです。私もそう思って、夫には確認を取りました。かえってきたのは予想外の答えだったんです」