ひとりの時間は孤独ではなく「宝物」。自分の「好き」と向き合う

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私は広島県の高校を卒業し、ヘアメイクアップアーティストを目指して上京した時から今までずっと、ひとりぐらしをしています。もう40年以上!
 
寂しい……と思ったことはもちろんありますが、ひとりを楽しみ、ひとりを満喫してきました。なんでも自分で考え、自分で決めて、やってきた。好きなことや楽しいことにチャレンジするポジティブなことはもちろんですし、逆に体調やメンタルの不調や家の内外でのトラブルのようなネガティブなことについても当然、自分で考えて、選んで、決めてきました。

 

ひとりの時間は、自分の考えや自分らしい感性を強く育て、客観的に自分を見ることができるような気がしています。そうやって自分の考えがクリアになってくると、自分の好きなもの、得意なこと、人に喜ばれること、心落ち着くことに敏感になるんです。

「ひとり=孤独」ではなく、「ひとり=自分の好きや得意が見つかりやすくなる」。私が多趣味で、あちこちに趣味の仲間がいるのも、ひとりの時間を満喫しているからかもしれません。
 
60歳という年齢は、子育てから解放されたり仕事から離れたり、気がつけば周りに誰もいなくなって、「私は孤独なんじゃないか……」って不安に思う時もあるかも。でも、ネガティブな孤独なんかじゃなく、自分の「好き」にもう一度向き合えるとも捉えられるじゃないですか。私も、これから改めて、自分の好きなもの、得意なことを探すひとりの時間をたいせつにしていきたいと思っています。