今はSNSでだれでも情報を発信できる時代。あなたが知りたかった情報は、誰かがもうネットの海で発信しているかも。本特集は、ミモレ編集部から「新たな視点を得ることができる」「癒しになる」「知らない世界のリアルがわかる」情報をSNSで発信し、密かにバズっている人=「バズり人(びと)」さんのSNSアカウントをご紹介します。

今回は、X(旧Twitter)やインスタグラムで、トラやユキヒョウなどのネコ科動物の「ネコらしい」表情や仕草をとらえた写真を投稿しているRIKUさんにインタビューしました。RIKUさんは、会社員でありながらSNSに投稿しているネコ科動物の写真が話題となり、初の写真集『ほぼねこ』をリリース。同写真集は、猫が一匹も出てこないのにAmazonの「猫の本」カテゴリで一位となり、大ヒット中です。

 


ネコ科動物たちの表情の豊かさを動物園に通うことで知った


――ネコ科動物の写真をインスタやX(Twitter)で発信しはじめたきっかけについて教えていただきたいです。

RIKUさん:もともと犬を飼っていて、一眼カメラで写真を撮っていたんですが、ある時、ふと思い立って近所にある動物園に行ってみたんです。横浜なのでズーラシアとかがあるんですけれど。そこで初めて、スマトラトラのミンピっていう個体を見た瞬間に「すごく綺麗だな」と思って、そこから動物園にいる動物って魅力的だと感じたんです。そして次に行った多摩動物公園で、ユキヒョウのコボという個体を見た時にも「すごく綺麗だな」と感じて、なんとなく毎週動物園に通うようになって、写真を撮り溜めていったんです。

――『ほぼねこ』の写真を見ていると、タイトル通り、ネコ科動物たちの「猫っぽさ」をすごく感じます。ネコ科動物たちの、どんな表情や仕草に惹かれますか。

RIKUさん:動物がこんなに表情が豊かなのは、犬を飼い始めて知ったんですけれど、動物園に通うようになって、一般的に猛獣って言われてるネコ科の野生動物も、同じように表情豊かなんだなと最初驚いたんです。人によっては野生動物ってすごく怖いといったイメージがあったり、威嚇している表情などが好きな方もいると思うんです。けれど、自分はどちらかといったら可愛い表情というか、人間のように驚いたり喜んだりしているような表情の時にすごく魅力を感じるので、そういったシーンを撮影していますね。

――猫などネコ科動物って、犬と比べるとあんまり表情が変わらないと一般的には言われたりしますよね。

RIKUさん:そうなんです。私も猫は飼ったことがなかったので、猫は無表情で、犬は表情豊かなのかなと思ってたんですけれど、トラやユキヒョウを観察していると、そうでもなくて、喜怒哀楽がわかるような表情をするんだなと思っています。なので、おそらく猫も同じなんじゃないかなと今は感じています。

――お気に入りの「ほぼねこ」写真や、ネコ科動物の子はいますか。

RIKUさん:『ほぼねこ』に掲載されている写真でいうと、旭山動物園のユーリというユキヒョウですね。
ユキヒョウの赤ちゃんで最初に見たのは、多摩動物公園のフクちゃんという個体なのですが、その子は正統派とはちょっと違う可愛さなんです。顔立ちや行動、仕草も個性的で、ネコ科動物というよりはフクちゃんという唯一無二の動物みたいな。見ていただくとわかるんですけれど。


ユーリを初めて見た時は生後三ヵ月くらいで目もキトンブルーだったのですが、正統派な愛らしさで本当に猫みたいな感じでした。


表情も目まぐるしく豊かで。それで、すごく惹かれましたね。なので、もともと飛行機は嫌いで全然乗らなかったんですけれど、ユーリに惹かれてからは一カ月に2、3回は北海道に行っちゃうぐらい飛行機に乗るようになりました。


フォロワーさんや、『ほぼねこ』のファンの皆さんもユーリちゃんが好きという方が多いみたいです。
本当に猫と変わらないような表情や仕草が、多くの方からすごく気に入られるポイントなのかなと思っています。

 
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