二人で一緒に怖さを乗り越えていく

猜疑心を手放すことはマーナさんにとって怖いことかもしれません。だからこそ、あなた一人で乗り越え、抱え込まなくてもよいのですよ。一人ではハッピーエンドを想像できなくても、マーナさんがどんなパートナーシップを築いていきたいか、お付き合いする人と会話を重ねながらイメージを共有すれば、二人で一緒に怖さを乗り越えていけるはずです

それに世の中には、お互いに浮気なんて考えたこともない幸せなカップルもたくさんいます。逆にいうと、過去に浮気を繰り返してきた人でも、「この人しかいない!」という運命的な出会いによって、浮気の虫が消滅した人もいるでしょう。ちゃんと口に出して伝えることで、マーナさんと同じような境遇で育ち傷ついてきた、心の奥深くで理解し合える人との出会いが訪れるかもしれません。

 


「好き」という気持ちを素直に表現することに集中して

自分の心の持ちようは、お相手にも作用する「鏡」のようなものだと思います。疑えば疑われ、信じれば信じてもらえる……。猜疑心を一人で抱え込んでしまうと、醸し出す雰囲気や言動にもそれが滲み出てしまいかねません。疑う“くせ”を共有しておくことは、お相手が「これだけ好きなのになぜ信じてもらえないのか」と、二人の関係性に自信をなくすリスクを減らすことにもつながると思います。信頼もまた鏡です。信じればこそ信じてもらえる。信頼と愛は、築き合うものですから。

恋愛は、相手を信じてその胸に飛び込むところからスタートします。ですからマーナさんはためらうことなく、ご自身の疑う“くせ”やその理由を伝え、それと同じくらい「好き」という気持ちを素直に表現することに集中してみてください。そして過去の“傷”を、信じる“薬”で癒していくのです。

どんな恋愛にも学びがあります。マーナさんの学びのテーマは、“信じること”。信じることは素直になることです。素直さは相手の心を惹きつける魔法のようなものです。

もしも、お母様から「男は信用できない」などの言葉を聞かされ続け、それが原因でマーナさんの疑う気持ちが心に根を張ってしまっているとしても、「そんな母を許せるようになるのも私の幸せ」と考えてみてはいかがでしょうか。マーナさんと弟さんを立派に育て上げたお母様に感謝できるあなたのことです。絶対に難しいことではないと私は思います。心から信頼できる人に出会い、あなたの傷を受け入れ、一緒に乗り越え、癒していこうとしてくれる、愛を築き合える人に出会えることを心から祈っています。
 

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取材・文/金澤英恵


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