金利70倍のものも!? 8割の会社員がもらう退職金、低金利時代の使い方「退職金専用の定期預金」とは?_img0
 

厚労省が資本金5億円以上の大企業92社を対象に行った調査では、大卒のモデル退職金額は2563万9000円(令和2年度)。従業員300人未満の中小企業でも、1091万8000円(令和3年/276社を対象にした東京都調査)となっています。8割の企業に退職金制度があると言われていますが、「せっかくの退職金、運用しないともったいない!」と考える方も多いのではないでしょうか。今回の相談者・裕子さんも、将来的に手にするであろう大金の使い道について考え始めたとのこと。話を聞いてみましょう。

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使う予定のない退職金、どうすべき?

大学を卒業後、住宅メーカーに勤めて30年。仕事が充実していたこともあって、転職などは一切考えることなくここまで来ました。周りの先輩たちも似たような感じの方が多く、我が社は勤続30年、40年がザラにいます。

そんな社風だからでしょうか。定年を迎えたらどうする、退職のタイミングはいつがいい、といった話は定期的に聞く気がします。

つい先日も、私が新入社員の頃から可愛がってくれている先輩の明美さんに、今後の話や退職金の話をされました。明美さんは59歳。これまで定年後の働き方について何度か話は聞いていましたが、お金の話になったのはこれが初めてです。

明美さんのところは子どももいないので、特にお金に困った様子はありません。どこかお金に無頓着と言いますか、退職金についてもこれまであまり考えたことがなかったと言います。

ところが先日、会社が実施する退職者向けの説明会で、退職金の使い道に関しても話が及びました。今は4人に1人は退職金の10〜30%を投資に回すという統計も出ているようで、退職金アドバイザーを検索するマッチングサービスなんていうのものまであるのだとか。何だかすごい時代ですよね。

私も定年まで10年を切っていることもあり、これを機に退職金の運用について先輩と一緒に考えたいと思うようになりました。明美さんは「すぐに何かに使う予定もないし、どうしよう……」と言っていますが、何かお勧めの運用はありますか?