年収が増えれば増えるほど、給与から天引きされる税金や社会保険料が膨れ上がり、一体いくら稼ぐのが最適なのか、という議論は昔からよく交わされてきました。では、そもそも何を基準に天引きされる額が決まるのでしょうか。今回の相談者・聡子さんは、「残業をすればするほど税金が高くなる」と思っているようです。話を聞いてみましょう。
前回記事
金利70倍のものも!? 8割の会社員がもらう退職金、低金利時代の使い方「退職金専用の定期預金」とは?>>
・給与から天引きされる税金と保険料の種類
・4月から6月の給与で変わる社会保険料
・残業は4月から6月の間にすると損をする?
・標準報酬月額の等級を下げる3つの方法
新年度の残業増がのちに負担に……?
私が働いている会社では、新年度が近づくとこんな声をよく耳にします。
先輩「私、3月から5月は新入社員の手続きや研修対応でたくさん残業する予定なんだけど、今年の税金が高くなっちゃう。何とかならないかな」
後輩「残業すると税金が高くなるんですか!? それは困ります……」
先輩「1年間の税金の金額って、4月から6月の給料で決まるって言われてるんだよね」
後輩「え〜! じゃあ私は残業控えます!」
今までぼんやりと聞いていましたが、これって本当なんでしょうか。4月から6月の給与の額によって支払う税金が変わってくるって、春先に忙しい部署は不公平な気がするんですが……。この仕組みについて詳しく教えてください。
- 1
- 2
Comment