長ーい手足に10頭身、そして鍛え上げられた上向きのヒップ。抜群のスタイルのモデル・ギャビーさん。愛嬌のあるキャラクターで、話せばハッピーオーラで溢れる彼女ですが、生い立ちは苦難の連続。幼少期は英語しか話せず、周囲からいじめられる。極貧で、食事も満足に摂れない時期もあり、文房具は落とし物入れのものを使う。今回は、そんな逆境を乗り越え、モデルとして活躍する彼女の半生に迫ります。

「本当に社会に育ててもらいました」極貧からモデルになったギャビーの幼少期を支えた、ご飯を食べさせてくれた校長先生や近所のおばちゃんたち_img0
 

ギャビー
1996年10月12日生まれ。アメリカで育った日本人父と、アメリカ人の母との間に生まれ、4歳で日本・福岡県に移住。幼少期に言葉の壁や貧困、家庭での居場所のなさ、学校でのいじめなどを経験。夢だったモデルになるために16歳で単身上京。現在は『JJ』(光文社)専属モデルを中心に、『with』(講談社)でSDGsに関する「無知ってほんとに自己責任?」連載中。その他にもテレビや広告などで活躍の場を広げている。Netflixリアリティシリーズ「オオカミちゃんには騙されない」に出演し、大きな反響を呼ぶ。2024年春にファースト写真集の刊行が決定。
Instagram:gabby1020
X(旧Twitter):@GABBY_1020
公式HP:https://tencarat.co.jp/gabby/

 


逆境ばかりの人生、一番辛かったこと


ーー幼いころから、様々な逆境を乗り越えてこられたと思いますが、この時はさすがにきつかった、と思うことはありますか?

ギャビー:16歳の時、家が更地になったことがありました。泊まりに行っていた友達の家から帰ったら、家があった敷地に札が立っていて、「どういうこと?!」と思って。家がなくなってしまって、卒業文集とか、過去のものを一つも持ってない。読み返すものがなくなってしまったんです。
家がなくなってしまったこともあって、もう上京するしかないかなって思ったんです。その時は犬を2匹飼ってたんですけど、家と一緒に消えてしまって。近くの殺処分場に行ったら、2匹とも収容されてて、その子たちを連れて上京しました。
でも、一番記憶に鮮明に残ってるのは、私を産んでくれたお母さんがいなくなった日のことです。本当につらいのはそっちの方かも。6歳の時、両親が離婚して、お母さんがいなくなって。1ヵ月後に新しいお母さんが来たりしたんですけど、心の整理がつかなくて。お母さんが帰ってくるのを待ってた時期が長かったですね。