レイヤードスタイルなら、少ない服でもコーデの幅が広がります

「料理中油などが跳ねてもシミ抜きしやすい白シャツはたくさん持っています。首元や袖など、どこかポイントのあるデザインが好きです」(有田さん)

「持っている服の量がそんなに多くないので、重ねることでコーディネートの幅を持たせています。そうすると重ねるものを少し変えるだけで違うスタイルに見えるんですよね。なのでアイテムとしては重ね着しやすいベストやシャツが多いです。

特に首元や袖口にポイントがあるデザインのシャツは、レイヤードすると全く違う服に見えるので、どこかひとくせあるシャツをいろいろ持っています」

(左)ヘルシーデニムのシャツ、(中央)トゥデイフルのシャツ、(右)サカイのシャツ


心が落ち着く服を着ること=養生することだと思う

「小さい子どももいるため、毎朝洋服を選ぶ時間がなかなか取れないので、制服のように着られる組み合わせをいくつか用意しています」(有田さん)

「コロナ禍と娘の離乳食が重なったタイミングで中医薬膳の勉強を本格的に始め、そこから資格を取り、今の仕事を始めるきっかけになりました。私自身、食を改めることがファッションや美容、ライフスタイルを改めることに繋がっています。

今、私が仕事を通して提案している食のスタイルもすごくシンプルなんです。必要なものを必要なだけ使って食べるということをメインでやっているのですが、それは食も服も同じこと。薬膳でいう養生って心が落ち着くことだと思うので、トレンドや世間に流されず、自分の心が落ち着く服をこれからも着ていきたいと思います」
 

 

撮影/高木亜麗
取材・文/堂坂由香
 

 

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