本当に桜咲くの? と不安に思うくらいの低気温が続いていましたが、急な小春日和や春嵐で一気に間に合いそうな雰囲気ですね。寒いのは相変わらずですが、気分はすっかり春。さまざまな節目のイベントもあったりして、装いも冬のままだとなにか違和感があるくらいになってきました。自然とメイクも、春物に気分が向かい始めてきましたよね。春トレンドの中でもいちばん気になった色「薄紫」をさっそく採り入れてみたら、大人の顔面にもなかなかいい仕事をしてくれました。今週のお助けコスメはこちらです。


「揃えすぎるときちんとするけど老ける」の法則をフォーマルから学ぶ


卒入学の季節、「フォーマルなに着る」問題に毎回毎回直面しております。いろいろ周りを見渡したりしてきた結論から申しますと、フォーマルとして売られているセットアップをそのまま着るのが、「格」を重視するならやはりベスト。生地も色味も全部揃っている装いは、どこに出しても恥ずかしくありません。身も蓋もない結論ですね……。しかしながら、「そこまでかっちりした人のいない自由な雰囲気の園なのよね」とか「結構、みんな格よりおしゃれ重視って感じみたい」とかなってくると、これが途端に難しくなって参ります。ネイビーのジャケットに質感の違うネイビーのワンピースを合わせてみたり、パンツだけ白にしてみたり……アレンジしますよね。
 

 


メイクも基本同じです。色み、質感をきっちりそろえると、隙なくきちんとしますが、自由な雰囲気やおしゃれさからは遠のきます。逆に言うと、おしゃれにメイクしたかったら、そんなきっちり揃ったメイクに「なにかイレギュラー」を浮かないようにひとつミックスできればOK。この春の「薄紫」はそんなふうに使うのがいいんじゃないかと思っているのです。というわけで、大好きなベージュアイシャドウ×ブラウンリップのメイクに、採り入れてみたいと思います。

え! これチーク? とギョッとする方もいるかもしれません。でも、「水彩」質感なので意外にも大丈夫、というか肌に載せるとちょうどいいんです。
手の甲に広げてみました。このくらいの量を片頬に使用するのですが、手の甲は頬より狭いので、手加減して延ばしてこのくらいの発色です。思ったよりもピンクを感じる色です。
左はノーチーク。右は薄紫の「水彩チーク」を使用。頬全体に広く延ばしました(液状のチークは狭い範囲に延ばそうとせず、広げたほうがムラにならず失敗しません)。濃すぎず使いやすい色みも◎ですが、さりげなく偏光パールみたいな光沢感が出るのがうれしいポイント。ハイライトパウダーを重ねたような立体感が出て、肌のしぼみ印象がふっくらフレッシュに!

ベージュのアイシャドウとブラウンリップの安心な組み合わせに一点投入するだけで、老け込みを防ぎ、さらにはふっくら感がプラスされる薄紫チーク。なかなかよくできているアイテムだなと思いました。一本で春のフレッシュさを顔に呼び込めます。よろしければお試しになってみてください。


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