私が中高生だったころの英語学習といえば……ネイティブが喋る英語が録音されたCDなどは聴いていたものの、ネイティブのような発音で英語を喋れる英語の先生もいなかったし、今のようにスマホですぐ検索できる状態でもありませんでした。ましてや英語圏で一般的な「フォニックス」と呼ばれる、綴りと発音の関係性を学ぶ学習方法があるなんてことも全く知りませんでした。
長いあいだかけて染み付いた「英語のカタカナ発音」を取り払うのは容易ではありません。とても地道ですが、英語の発音記号をひとつひとつ丁寧に習得していくしかないのかなと思っています。そして、とっさに「カタカナ発音」が出ないくらい、単語や文章を正しい発音で喋れるように、繰り返し練習する。
今ならYouTubeで英語の発音についての解説をしている動画もたくさんあるし、アプリなどもたくさんあります。私が先述の発音矯正アプリ「ELSA」で学んだのは、たとえば日本語の「あ」に近い4つの母音/æ/・/ɑ/・/ə/・/ʌ/の違い。口の開け方や声を出す位置など、細かく学んでいくのが大切だと感じました。
「カタカナ英語」を脱却するには、まだまだ長い時間がかかりそうですが、こればかりは近道がなさそうなのでやるしかありません。目標は、カナダに来て知り合った人たちと、もっと深い会話ができるようになり、さらに仲良くなること!
ちなみに、カナダの学校に通っていて英語を耳から習得している息子(現在中学1年生)は、そもそも「カタカナ発音」という概念がないので、私がうまく発音できない音があることが信じられないようです。なんともうらやましい限りです。
構成・文/高橋香奈子
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