以前なら久しぶりのお買い物、好奇心の瞬発力でどんどん買っている私がいたはず。でも、今はお買い物中も、ライフスタイルに合っているか、着ていて心地いいか冷静に判断している自分がいました。買うにしても買わないにしても、お店ではじっくり試着して、お店の方にもいろいろ質問。憧れのブランドでも身近なブランドでもそれは変わりません。着てみるとわかることもやっぱり多いんです。
春トレンドの企画でも着ていたようなフリルのブラウスは大好きなアイテムのひとつ。早速パトロール中にも見つけて試着しました。着てみたらすっごく可愛かった! 華やかなフリルの襟は、ナイロン素材なのでアイロンなしでも大丈夫そう。でも、ひとつ気がかりなことが……。華やかな襟にボリュームがありすぎて暑い(笑)! 暑がりで汗っかきの私、空調の効いた店内でも少し暑く感じるほど。きっとこれを着てお出かけは私には無理だな……。そう思い、買わずにお店をあとにしました。
その後も、ママ友が持っていて素敵だった話題のバッグをお店で見かけたので、試しに持たせてもらったり、かっこいいコートが目に留まり、羽織らせてもらったり。どれも素敵だったけれど、自分なりの基準に照らし合わせたり、いろいろを考えて、留まりました。たとえば価格。今年は阿部家のアニバーサリーイヤーでたくさん旅行もしたいし、これからは息子にももっとお金もかかるようになってくるだろうから、今はこんなに高価なものを買うときじゃないな、と。見るものすべてが欲しくて買っていた若い頃の自分に見せてあげたい(笑)。もちろんそういうときがあったからこそ、今の自分がいるとは思っていますが。
とはいっても、何も買わずに帰ってきたわけではなく、何店かパトロールをして、最終的にドラゴンのレザーメッシュバッグを購入して帰ってきました。いろいろな方が持っているのを見ていて、数年来ずっと可愛いなあと思っていたバッグです。中でも印象に残っているのが、憧れの俳優さんが赤茶のメッシュバッグを持っていた姿。赤茶もいいなあと思いましたが、彼女と私では雰囲気も違うし、きっと私なら白か黒で、少しモードな雰囲気で持つのがいいはず! そう思って白を購入しました。
憧れの人が持っていて、そのままマネしちゃうこともあるけれど、一度冷静に“今の私なら?”と考えられるようになって、好奇心のままに買っていた頃よりも、長く使える、いい買い物ができている気がします。結局使うのは、誰でもない自分なんですよね。
次週はモデルはまじが考える”似合う服”について。似合うにもいろいろ種類があり「似合いすぎる服は存在感を消してしまう気がする……」と言います。そんなはまじ流のファッション論をお話してもらいます。
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スタイリング/福田麻琴
ヘア&メイク/TOMIE
構成・文/幸山梨奈
前回記事「ブラウスは「レース」「フリル」の甘さこそ必要! 大人はどう着る?【2024春夏トレンド】」>>
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