雑誌『栗原はるみ』最新号は、栗原さんが77歳を迎えたことにちなんで、「私が好きなもの77」をピックアップ。
人生を決めた料理、鎌倉旅、野菜を食べたいときにぴったりなサラダとドレッシングのレシピをまとめた別冊付録など、盛りだくさんです。

栗原さんに最新号の見どころや、雑誌に込めた思いについて、『栗原はるみ』の編集長・片岡が聞きました。

雑誌『栗原はるみ』最新号の注目は、「人生を決めた料理」&「私が好きなもの77」。他にも鎌倉旅の特集、野菜を食べたいときにぴったりな、「サラダとドレッシング」のレシピをまとめた別冊付録など、盛りだくさんです。


三倍速でやりたいことを、もっと楽しく、軽やかに

――雑誌『栗原はるみ』第7号が発売となりました! 栗原さんの77歳を記念して、「私が好きなもの77」の特集もあるという、まさに“7並び”のおめでたい号なのですが、おかげさまで多くの方に手にとっていただいているようです。

嬉しいですね。創刊からあっというまに2年が経ちました。本当に読者の皆さんのおかげです。

――77歳を迎えられて、いかがですか?

あっという間でしたね。年齢は“ただの数字”だとは思っていても、80歳が近づいているな、と感じることはあります。ただ、今のところ体も元気ですし、「三倍速で、やりたいことをもっと楽しく、軽やかにやる」と決めたんです。時間には限りがありますが、三倍速を意識すれば、一日にできることが三倍に増えますから。

ーーそう決められたからでしょうか。栗原さん、最近ますます元気になられましたよね。

やっぱり何事もはじめてみることが大切だと思います。実は、私はこの雑誌の習い事の連載がきっかけで、もう2年もギターを習っていますが、それまでの人生では私がギターを弾くなんて、一度も考えたことがなかったのです。ちょっとやってみようかな、という気持ちが、人生を大きく変えました。
 

 


ーー特集『日々の暮らしを支えてくれるもの』でも、ギターへの思いを話されていますよね。「ギターは75歳で出合った生きがい」という言葉もありました。

今や、我が家はスタジオ化していますから(笑)。でも、あのとき始めていなかったら、今の自分はないんです。ですから皆さんも「何かしてみたいな」と思ったらぜひスタートしてみてほしいですね。

ーー栗原さんを見ていると、「年齢は本当にただの数字に過ぎない」と思うことができます。どんなハードスケジュールでも、いつもお元気なんです。

たしかに、機嫌が悪いときがないかもしれません。もちろん、人生に後悔がないわけではないけれど、年齢に囚われていると、残念な気持ちになる。今が一番良ければいい、という気持ちでいたい。若い方はまだまだたくさん時間があるから、やりたいことをして過ごしてくださいね。

ーー特集『日々の暮らしを支えてくれるもの』では、福島の方たちとの交流についても話してくださいましたね。

福島の皆さんは、本当にやさしいんです。いろいろなことがあったと思いますが、誰も弱音を吐かず、前向きで。訪れるたびに楽しく、福島の人たちに元気をもらっています。