こんにちは、エディターの昼田です。
先週は代官山蔦屋書店にてトークイベントがありました。オンラインも含めると想像した以上にたくさんの方がご参加くださり、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
本にはすべてが書いてあります。でも、私がもっとも言いたいこと。「捨てる3年間」で注力したことは何か。「服捨て」以前と比べると人生だけじゃなく、まるで別人のように変わったと自分でも思っていますが、それはなぜか。
ちょっとセミナーっぽくなってしまいましたが(笑)、それぞれに何かを受け取ってくださったなら嬉しいです。
さて余談ですが私、銭湯が大好きなんです。今回のようなトークイベントの前日とか、アイデアが沸かないとき、何かひと仕事終えたとき……意識して体のこわばりをほどきたいときは銭湯に行きますね。しっかり浸かっていると途中で喉が乾くので、マイボトル持参です。で、飲みながらまた入る。その繰り返し。
ふと思ったわけです。これって私の「服捨て」そのものなんですよ。
私は3年かけて1000着を50着に減らしていますが、この間ちゃんと買ってるんですよ。当時は服を買うのも仕事のうちと思っていましたので、買うことをセーブしませんでした。
捨てながら入れる。
体も同じで銭湯に入ればいらないものを出しながら、また水分を入れる。これってすごく自然なことだと思うんですね。もしも「捨てる」だけだと、不要なものがうまく流れていかないし、水分不足で苦しくなってしまう。
クローゼットでも似たような状態の方がいらっしゃるかもしれません。
捨てて数が減ってくると今度は「簡単に買ってはいけない」「失敗してはいけない」と買うことにブレーキがかかり始めるんですね。捨てたはいいけれどなんか苦しい、服のストレスが減らない。もしかしたらそれは脱水症状なのかもしれませんね。
買ってもいいんですよ。
ファスティング中でも水分はとったほうがいいし、マッサージでもサウナでも終わったら水分を補給しないで控えめにって、そっちの方が不自然ですよ。
今日の結論は、買ってしまいそうになる自分を責めないこと。
私は、「捨てながらも入れた」からこそ、自分が得意なものを見極めることができました(詳しくはこちら)。「捨てながら入れた」からこそ、自動的に買い方が変わっていきました。
呼吸も「吐く」と「吸う」はセットですよね。
だからいいんです、という話でした。
<新刊紹介>
『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』
著・昼田祥子
¥1540(税込)
講談社
Amazonはこちら
楽天ブックスはこちら
クローゼットに収納術はいりません。
「クローゼット=本当の自分」にできれば、勝手に整うものだから。
ただ、自分の心地よさに従うこと。
本来の自分を生きるという覚悟を決めること。
捨てられずに人生を詰まらせているものに向き合い、手放していけたとき、人生はすごい速さで自分でも思いがけない方向に進んでいきます。
1000枚の服を溜め込んだファッション雑誌編集者の人生を変えた「服捨て」体験と、誰でもできるその方法を伝えます。
着用・文/昼田祥子
構成/出原杏子
- 1
- 2
Comment