自分はこのままでいいんだ、と思えた

ーー10歳から出演された『あっぱれさんま大先生』が芸能界でのキャリアのスタートとなりますが、出演のきっかけは?

加藤:僕が通ってたミュージカルスタジオがあるんですけど、そのスタジオに、今僕が所属してるキューブという事務所がオーディションの話を持ってきてくれたんです。それで『あっぱれさんま大先生』のオーディションを受けにいったんですけど、最初は落ちちゃったんです。その後、日替わりゲストみたいな枠があって、そこで出演したら、そこからレギュラーになりました。そこで、さんまさんがすごくイジってくれたんです。自分のキャラクターも活かされて、『あっぱれさんま大先生』があったから、自分って変わらなくていいんだなってすごく思えましたね。

ーー初期の頃はオーディションで「顔が目立ちすぎる」という理由で落とされたこともあったそうですね。そこからだんだん自分の特徴をポジティブに捉えられるようになったそうですが、「顔が目立ちすぎる」からという理由で落とされるって結構きついですよね。

加藤:自分でもちょっと「顔が目立ちすぎる」っていうのはわかるっていう感じはしました。でも、顔で落とすんだったら、書類で落としてよ、とは思ってたけど……(笑)。

ーー確かに(笑)。

 

“顔が目立ち過ぎ”で落とされても、記憶に残れば次に繋がる

加藤:自分なりに、オーディションでどうやったら受かるかなとか、そういう作戦みたいなものを立てたりしていました。『ごくせん』のオーディションを受けに行ったときに、みんな学ランを渡されたんです。みんな学ランをどう着崩すかを頑張っていて、学ランの第二ボタンまで開けるとか、不良っぽい感じでやっていたんです。でも、僕は第一ボタンまで全部きっちり留めて、「よろしくお願いします」ってやりました。結局、そのときもやっぱり目立つからって言われて落とされちゃったんです。

でもその後、プロデューサーさんが僕のことを覚えてくださっていて、『東京タラレバ娘』のタラちゃん役でまた呼んでくださったんです。目立つって言われて落とされたのはショックだったけど、結果的に記憶に残っていればこっちの勝ちだなって思いました。

ミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

7階からペットボトルが落ちてきて...加藤諒、いじめとちやほや期のなか実感した「芸は身を助けてくれる」_img0
 

衝撃で客席から立ち上がれなくなる、
最高のホラー・エンターテインメントが帰ってくる。
名匠ソンドハイムの代表作にして問題作。
宮本亞門×市村正親×大竹しのぶで5度目の上演が決定!
数々の賞を受賞してきた最恐で最高のブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』。宮本亞門演出のもと市村正親、大竹しのぶのゴールデンコンビで2007年に26年ぶりに日本で上演されて以降、何度も再演されてきた伝説的な公演が帰ってくる。
18世紀末のロンドンを舞台に、妻に横恋慕する悪魔判事ターピンにより無実の罪で流刑にされたベンジャミン・バーカー。15年後、“スウィーニー・トッド”と名を変えて街に戻り、ミセス・ラヴェットのロンドン一まずいパイ店の2階に再び理髪店を構え、商売道具のカミソリを手に復讐劇を始める。

豪華出演陣で贈る至極のミュージカルは必見!

スウィーニー・トッド:市村正親
ミセス・ラヴェット:大竹しのぶ
乞食女:マルシア
アンソニー:山崎大輝/糸川耀士郎(Wキャスト)
ジョアンナ:唯月ふうか/熊谷彩春(Wキャスト)
ターピン:安崎 求/上原理生(Wキャスト)
ビードル:こがけん
トバイアス:武田真治/加藤 諒(Wキャスト)

石井雅登、榎本成志、小原和彦、下村将太、高田正人、高柳 圭、俵 和也、茶谷健太、山野靖博、
岩矢紗季、川合ひとみ、北川理恵、鈴木満梨奈、髙橋 桂、永石千尋、福間むつみ
スウィング:西尾郁海、大倉杏菜
安立悠佑

川越公演期間:2024年4月19日(金)~21日(日)
会場:ウェスタ川越 大ホール

大阪公演期間:2024年4月27日(土)~29日(月祝)
会場:梅田芸術劇場メインホール


撮影/杉本大希
ヘア・メイク/杉野智行
スタイリング/加藤諒
取材・文/ヒオカ
 

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