ネットの声は平気でも、リアルのダメ出しは大ダメージ
加藤:バラエティー番組で収録してるときに、芸人さんに結構きついこと言われたときがあったんですけど、カメラが止まった瞬間に、「イジッていただいてありがとうございます」って言ったら、「それを言ってしまったらもうあなたも芸人なのよ」って言われましたね。その場を盛り上げるためにいろいろイジッてくださってると思うので、そういうのを僕は全部「おいしい」と思っちゃうんですよね。
ーーすごいメンタリティですね。
加藤:もちろん人によってはそういうのって大きな傷になってしまったりするので、センシティブなところですけど、あくまで僕に関しては、もうアンチコメントも、「え、おもろ!」「すごぉー」みたいに思います。直接言われてるわけじゃないからっていうのはあるかもしれないですね。直接ダメ出しでいろいろ言われたときは、結構心が傷ついちゃいます。
ーーアンチコメントは意に介さない加藤さんも、現場でダメ出しされすぎて、14キロ痩せたことがあるそうですね。
加藤:去年です。マネージャーさんにちょっとしんどいですみたいなのをずっと言ってて。そしたら、今の作品はすごく良いから頑張って、みたいなことを言ってくださったんです。でも、マネージャーさんから言われる「いいね」が1に対して、現場でされるダメ出しが10みたいな毎日で、気がついたら14キロ痩せていました。人って追い詰められると、ご飯食べられなくなっちゃうんですよ。
不安だったアイドル活動
ーー加藤さんはキューブに所属する若手俳優のサポーターズクラブ「C.I.A.」※に6年間所属していらっしゃいましたが、昨年末行われた、「SUPER LIVE FINAL」で、「僕みたいなビジュアルとか、マインドの人が出ていいのかって思っていた」とおっしゃっていたのが印象に残っています。ライブでは歌でもダンスでも大活躍でしたが、どうして自分がここに出ていいのかなと思っていたんでしょうか?
加藤:「C.I.A.」のメンバーには、2.5次元の舞台で活躍している子がいて、その子たちを応援している方たちって、いわゆるキラキラしている人を見たいんだろうなっていうのをすごく感じていました。それで、「C.I.A.」が始まるときに、歌って踊ることはすごく好きだけど、キラキラアイドル活動みたいなものを、イケメン売りじゃない僕みたいな人間がやっていいんだろうかってすごく思ったんです。なんであいついるんだみたいにならないか、受け入れてもらえるのかなって、怖かったですね。
※C.I.A.(シーアイエー)
芸能事務所キューブに所属する若手アーティストで構成されたエンタメ集団。ライブでは歌やダンス、お笑いショーを披露する。
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