事務所のスタッフは家族同然
ーー加藤さんのSNSや過去のインタビューを読むと、「事務所」や「マネージャー」というワードがよく出てきます。加藤さんの所属事務所キューブは、「C.I.A.」という取り組みがあったり、生瀬勝久さんをはじめ多くの個性派俳優さんも所属されていて、ユニークな事務所ですよね。加藤さんにとって事務所はどんな存在ですか?
加藤:僕が子どものときからお世話になっていて、社長とか副社長なんか、東京の父母みたいな感じです。もう家族なんですよね。昔から知ってる人たちだから、僕が成長していく過程をずっと見てる。主演した舞台『パタリロ』の初演を事務所の人たちが見たときに、泣くとこじゃないないってところで泣いてくれて。ずっと頑張ってきた中で、座長っていう立場でステージに上がってるっていうのを見てるだけで泣けてきちゃったそうです。
ーーマネージャーさんとの関係はいかがですか?
加藤:今のマネージャーさんは初めてスケジュールを全部担当してくれた人で、もう10年一緒にやっているんです。今のマネージャーさんの担当になってから忙しくなりましたね。マネージャーさんの演技の感想は的を得ているから、褒めてくれたら安心します。
ーー加藤さんにとって、マネージャーさんが一番のお客さんなんですね。
加藤:絶対的信頼を置いてます。
ーーマネージャーさんって、一般的にはお世話をする人みたいなイメージがありますが、実際はプロデューサー目線も持ちつつ、タレントさんの良さを見極めて売り込んでいくお仕事です。タレントさんの活躍の裏には必ずマネージャーさんの働きがあって、二人三脚のような感じですよね。
加藤:マネージャーさんが本当にすごく頑張ってくれてるので、お礼したいなってずっと思ってたんです。そしたらこの前、マネージャーさんが現場にたまたま売っていたフィギュアをカッコイイなって言ってるのを見て、3万円のフィギュアを買ってプレゼントしました。めちゃ喜んでましたし、少しはお礼をできたんじゃないかなって思ってます(笑)。
ーーすごい! 加藤さんとマネージャーさんのやり取りを見ていても、本当に家族のようで微笑ましいです。
加藤:一時期、家でのロケがすごく多かったんですけど、そのときにマネージャーさんが一緒に掃除してくれたこともありました。「部屋の乱れは心の乱れだよ」って言われましたね(笑)。親の口からマネージャーさんの話が出るぐらい、家族みたいなもんです。もう兄貴って感じですよ。
取材後記:ど派手ファッションで講談社に降り立った加藤さん。クマの帽子をかぶっていらしゃって一瞬で加藤さんだ! と分かりました。取材終わりに、「きらきらお友達シールです、いろんなところに貼ってみてください」とご自身のお顔のシールをくれました。
前編「7階からペットボトルが落ちてきて...加藤諒、いじめとちやほや期のなか実感した「芸は身を助けてくれる」」>>
中編「モヤっと終わるほうがむしろ世の中のリアル」加藤諒が本物より本物っぽいものや人に惹かれる理由>>
ミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
衝撃で客席から立ち上がれなくなる、
最高のホラー・エンターテインメントが帰ってくる。
名匠ソンドハイムの代表作にして問題作。
宮本亞門×市村正親×大竹しのぶで5度目の上演が決定!
数々の賞を受賞してきた最恐で最高のブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』。宮本亞門演出のもと市村正親、大竹しのぶのゴールデンコンビで2007年に26年ぶりに日本で上演されて以降、何度も再演されてきた伝説的な公演が帰ってくる。
18世紀末のロンドンを舞台に、妻に横恋慕する悪魔判事ターピンにより無実の罪で流刑にされたベンジャミン・バーカー。15年後、“スウィーニー・トッド”と名を変えて街に戻り、ミセス・ラヴェットのロンドン一まずいパイ店の2階に再び理髪店を構え、商売道具のカミソリを手に復讐劇を始める。
豪華出演陣で贈る至極のミュージカルは必見!
スウィーニー・トッド:市村正親
ミセス・ラヴェット:大竹しのぶ
乞食女:マルシア
アンソニー:山崎大輝/糸川耀士郎(Wキャスト)
ジョアンナ:唯月ふうか/熊谷彩春(Wキャスト)
ターピン:安崎 求/上原理生(Wキャスト)
ビードル:こがけん
トバイアス:武田真治/加藤 諒(Wキャスト)
石井雅登、榎本成志、小原和彦、下村将太、高田正人、高柳 圭、俵 和也、茶谷健太、山野靖博、
岩矢紗季、川合ひとみ、北川理恵、鈴木満梨奈、髙橋 桂、永石千尋、福間むつみ
スウィング:西尾郁海、大倉杏菜
安立悠佑
川越公演期間:2024年4月19日(金)~21日(日)
会場:ウェスタ川越 大ホール
大阪公演期間:2024年4月27日(土)~29日(月祝)
会場:梅田芸術劇場メインホール
撮影/杉本大希
C.I.A.の写真 /キューブ提供
ヘア・メイク/杉野智行
スタイリング/加藤諒
取材・文/ヒオカ
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