とどまることを知らない韓国ドラマブーム。当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優たちの芸能事情を語ります。

韓国の社会問題としてよく話題に上がるのが、「いじめ問題」。近年は、芸能人に関するいじめ報道も多いです。

例えば、無名だった韓国俳優がブレイクした時や、K-POPアイドルがデビューする時などに、「その芸能人から学生時代にいじめられていた」と一般人が告発するケースが後を絶ちません。

実は最近も、ある二人の女優にいじめの疑惑が浮上し、話題となったばかり。

『私の夫と結婚して』で悪女を演じた女優に、いじめ疑惑が浮上

芸歴20年でついにブレイク! ところがすぐにいじめの過去が暴露されて……

一人目は、大ヒットドラマ『私の夫と結婚して』でブレイクした女優です。

本作品の成功により、ヒロインのパク・ミニョンを取り巻く脇役俳優たちの人気も急上昇しました。その中でも特に強烈なインパクトを残したのが、ヒロインの親友・スミンという最強の悪役を演じたソン・ハユン。

芸歴は20年になる彼女ですが、本作でついに大ブレイク! と思った矢先、高校時代に彼女がいじめをしていたという疑惑が浮上。

ある男性が、ソン・ハユンから当時暴行を受け、90分間ビンタされ続けたという衝撃的な内容を暴露したのです。ソン・ハユン側は「情報提供者とは面識すらない」と全否定。しかし情報提供者の叔父だという人物まで現れて、いじめの事実を主張するなど、事態は深刻化しています。

いじめが事実なのかどうか、現時点では明らかになっていません。いずれにせよソン・ハユンは、念願のブレイクを果たしたばかりにも関わらず、厳しい局面を迎えています。

 

メジャーリーグ開幕戦の始球式に登場した女優も、いじめ疑惑に……

強くてカッコいいイメージのチョン・ジョンソ。校内暴力の過去を暴露され……

二人目は、ドラマ『ペーパー・ハウス・コリア』のトーキョー役で知られるチョン・ジョンソ。映画『バーニング』や『バレリーナ』などで高い演技力を証明し、自身初のラブコメ主演ドラマ『ウェディング・インポッシブル』が4月2日に放送を終えたばかり。

まさに今飛ぶ鳥を落とす勢いなのですが、彼女もまた、前述したソン・ハユンとほぼ同時期にいじめ疑惑が浮上しました。

チョン・ジョンソの中学同級生だと名乗る人物が、当時彼女にいじめられていたことを暴露。物を奪われたり、トイレのドアを蹴られたなどの被害を主張しました。これに対し、所属事務所は全面否定し、法的措置も検討すると発表しています。

Netflix映画『バレリーナ』では親友を失ったヒロインを演じ、悪役に容赦ない復讐を遂げていく体当たりのアクションがとてつもないインパクトでした。“カッコよくて強い女性”のイメージを築いたチョン・ジョンソにとって、今回の騒動は、例え真実ではなかったとしても大ダメージ。

ちなみに3月には、ソウルで開催されたメジャーリーグ開幕戦でチョン・ジョンソが始球式に登場しました。しかし、その際の衣装が賛否を呼ぶ事態に……。抜群のスタイルを称賛する声が上がった一方で、レギンスがタイトすぎるという指摘も数多く寄せられました。

レギンスが物議を醸した、MLB開幕戦始球式のチョン・ジョンソ

いじめ疑惑が突然浮上した、ソン・ハユンとチョン・ジョンソ。二人の共通点は「今、旬な女優であるということ」。

これまでにも韓国芸能界では、人気絶頂の最中、いじめ疑惑によって解雇されたり、活動休止を余儀なくされるケースが何件もありました。

ブレイクして露出が増え、注目度が上がった途端、過去の悪行が晒されてしまう……。やはり悪いことはできないのだと思い知らされます。

それまでどんな努力を積んでキャリアを築いたとしても、過去にいじめ加害者であったことが明るみに出れば、全ては水の泡となるでしょう。

しかし、「芸能人にいじめられた」という告発の中には、時に真実ではないものもあり、単なる嫌がらせの目的で嘘を書き込まれたり、事実を大きく誇張されて拡散されてしまうことも。いじめの事実がないのにも関わらずこうした証言が広まってしまうと、芸能人は誹謗中傷のターゲットとなり、大きなダメージは免れません。

今回紹介した二人の女優も、それぞれ疑惑を否定しています。もし真実でないのならば、堂々と身の潔白を証明してほしいです。


構成/山本理沙
 

 

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